膝関節疾患④~ジャンパー膝~
2025年02月10日
こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です!
前回に引き続き膝関節疾患についてお伝えしていきます。
ランナー膝についてまだお読みになっていない方はこちらからお読みください。
今日は、大腿四頭筋腱炎【ジャンパー膝】についてお伝えしていきます。
ジャンパー膝とは
ジャンパー膝は、別名大腿四頭筋腱炎と呼ばれます。
大腿四頭筋の過緊張により、膝のお皿の上側に痛みが発生します。
名前の通り、ジャンプ動作はもちろん痛みを伴いますが、ダッシュなどの動作でも痛みが発生します。
繰り返しの動作が続けば続くほど、受傷する可能性が高くなります。
□大腿四頭筋とは□
太もも前面に位置する大きな筋肉です。
大腿直筋・外側広筋・内側広筋・中間広筋の4つの筋肉から構成されています。
〇大腿四頭筋の役割〇
大腿四頭筋は、膝の伸展(膝を伸ばす)働きを持ちます。
また、大腿直筋は股関節の屈曲(股関節を曲げる・膝を持ち上げる)
役割もあります。
その為、歩行・階段の上り、降り・立ちあがり動作など、日常生活の基本的な動作にとても深く関わっています。
原因
主な原因はジャンプやダッシュ、急な方向転換など膝の曲げ伸ばしを繰り返すことで起こる、オーバーユースです。
大腿四頭筋の柔軟性低下・急激な運動量の増加・筋力のバランスが取れていないなど様々ですが、膝蓋腱に微細な損傷が生じて、炎症が起こります。
症状
①膝の上部、全面に激しい痛み
②階段の上り下りで痛みが増す
③しゃがむ動作で感じる鋭い痛み
この3点について詳しくご説明していきます。
①膝の上部、前面に激しい痛みがでる
大腿四頭筋腱炎の最もわかりやすい症状です。
痛みの特徴は、膝蓋骨の上端部分に集中して起こります。
始めは、運動時にのみ痛みを感じる程度ですが、症状が進行すると安静時でも痛みが出るようになってしまったり、膝の曲げ伸ばしができなくなり歩行困難になるケースも少なくありません。
②階段の上り降りで痛みが増す
階段を上る時は、膝を大きく曲げる必要がある為、膝蓋骨の上部に強い負担がかかります。
最初は違和感程度でも、徐々に痛みが強くなり階段の昇降が困難になる場合も多いのです。
〇日常生活で階段の使用が避けられない場合は手すりを使うなど膝への負担を軽減するような心掛けが大切です〇
③しゃがむ動作で鋭い痛みを感じる
特にしゃがんだ状態から立ち上がる際は、大腿四頭筋に力が入るので負荷がかかり強い痛みが出やすくなります。
その為、痛みや違和感を感じた場合は無理にしゃがまず、椅子を使用するなど工夫が必要になります。
治療法
ジャンパー膝は、大腿四頭筋の収縮が繰り返されることで膝蓋腱に負担がかかるので、負担を取り除く必要があります。
運動前、後の筋肉の柔軟性を上げるストレッチが大切になります。
□大腿四頭筋のストレッチ□
①床に両膝を伸ばして座った後、ストレッチをする側の膝を曲げて踵をお尻に近づける。
②両手を床について身体を支えながら、上半身を後ろに倒して太もも前面の筋肉を伸ばす。
症状を放置することで悪化してしまうケースが非常に多いので、違和感があったらすぐにご相談ください。