股関節痛

  • 階段で痛みを感じる
  • 体重をかけると痛む
  • あぐらができない
  • 歩行中に不意に痛みを感じる
  • 転んでから痛みを感じる

股関節は、実は幼少期から変形などによって痛みを感じる部分になります。
そして、そのままにしてしまうと歩けなくなったり、手術をしなくてはいけない状況になってしまうこともあります。

そうならないようにするためには、早めに対処しなくてはいけません。

もし、股関節に違和感を感じているのであればご相談いただければと思います!

 

 

 

股関節とは?

股関節の構造

股関節とは、骨盤(腸骨、恥骨、坐骨、仙骨、尾骨)と大腿骨を関節する場所になります。

関節の構造として受け皿(臼蓋)と、ボール(骨頭)のような関係の球関節と言い、肩関節のような構造をしています。通常、正常な股関節では臼蓋が骨頭の4/5を占めており、関節の安定性を図っています。

股関節は普通に歩行するだけでも体重の3~4倍の荷重がかかるともいわれており、それを支えるためにたくさんの、強靭な筋肉や靱帯たちに覆われ、様々な方向に動かすことができます。

 

股関節の筋肉

そして股関節には様々な筋肉が存在し、歩行などをさせています。そして筋肉により全方位から守り体重の3~4倍を守れるようにしています。

股関節を屈曲方向(胸に近づける)に使う筋肉は、大腰筋、腸骨筋、縫工筋、大腿直筋、恥骨筋になります。

股関節を伸展方向(足を引く)に使う筋肉は、大殿筋、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋、になります。

股関節を外転方向(開く)に使う筋肉は、中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋になります。

股関節を内転方向(閉じる)に使う筋肉は、大内転筋、長内転筋、短内転筋、薄筋、外閉鎖筋になります。

股関節を外旋方向(外にねじる)に使う筋肉は、梨状筋、上双子筋、下双子筋、内閉鎖筋、大腿方形筋になります。

股関節の疾患

そんな股関節は、先ほど記述した通り荷重がかかるため様々な疾患になってしまうことがあります。

変形性股関節症

変形性股関節症は、軟骨がすり減ってきてしまい大腿骨頭や臼蓋に変形を伴う疾患です。
体重増加や、筋力低下、もともと臼蓋形成不全などの症状がある人は、40代~発症しやすくなります。進行すると、変形した関節を手術にて取り換える大腿骨頭置換術などを行わなくてはいけないこともあります。

臼蓋形成不全

先天的に臼蓋の深さが不十分で、関節がうまくはまり込んでいないため、幼少期に足の動きを妨げたり、将来的に変形につながる可能性がある。

先天性股関節脱臼

上記の臼蓋形成不全から起こることが多く、臼蓋が極端に浅いと脱臼につながりやすくなってしまう。

大腿骨頭壊死

股関節は、関節の特性上骨頭が臼蓋に深く入り込んでいます。
そのため、血管が少なく骨頭に血流が十分に流れないことがあり、壊死を引き起こしてしまいます。この壊死した状況だと体重を支えることができず陥没変形を起こしてしまい痛みを感じてしまいます。

大腿骨頚部骨折

高齢者4大骨折の一つで、転倒した際や骨粗しょう症がひどい方などは体重を乗せたり捻っただけでも骨折してしまうことがあります。

ほとんどの場合は、歩行困難で激しい痛みを伴います。まれに噛合骨折と言って骨折した骨同士がかみ合ってしまうことがあり歩行できる方もいます。

この骨折は、回復するまでに寝ていることになるので筋力が低下してしまい寝たきりになってしまうことがあるので注意が必要です。

グローインペイン症候群

整体を受ける男性のイラストサッカーなどによるキック動作を繰り返す人に多く起こる疾患です。
キック動作そのものがこの疾患の原因ともいわれており、股関節の筋肉の柔軟性の低下や体幹の筋力低下、体幹と下肢の協調性の低下により起こるといわれています。

また、一度なってしまうと再発しやすいのが特徴にもなります。

股関節疾患には何をすればいいの?

上記の通り、股関節痛みと言っても様々あるので絶対にこの施術を行うというわけではありませんが、一例としてご説明いたします。

①筋膜調整

身体には、筋肉の周りを覆っていて第二の骨格ともいわれています。実は、筋力の低下や負荷が強くかかる場合に筋肉だけでなく筋膜の癒着や緊張を伴うといわれています。

その筋膜の乱れを取り除くことで起きている痛みを抑えることができます。

②鍼

記述した通り、股関節には体重の3~4倍の負荷がかかってしまいます。そして筋肉の役割として身体を支えるような役割の筋肉は深部にあることが多いです。

その深部の筋肉に対しての施術として、鍼をお勧めいたします。

鍼治療について詳しくはこちら

筋力強化

筋力は20歳を超えた段階で年間1%ずつ低下していくといわれています。つまり、40歳の人は20歳の時に比べて80%の筋力しかない状況になります。

そして、20歳の時と40歳の時で比べると体重が増えていないかということです。ほとんどの方が体重も増えてしまっている方が多いです。

つまり、20歳よりも重い体重を20歳の時の80%の力で支えなければいけないということです。体重と減らすことも大切ですので、そちらと同時進行で筋力を強化しなくてはいけません。

当院では、EMS『フロイデ』をお勧めいたします。フロイデによって、運動が苦手な方でも、寝たまま筋力の強化を行うことできるので、これにより安定性を高めることができます。

 

最後に

最初にもお書きいたしましたが、股関節の症状は進行すると寝たきりになってしまったり種々とが必要になってしまうことがあります。

違和感を感じてしまった時点で早めに対応すれば悪化しないこともありますので、不安な方はお早めにご相談ください!