腰部疾患シリーズ② 腰部脊柱管狭窄症編

2024年04月2日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

前回の坐骨神経痛シリーズ①はお読みいただけましたか?
まだの方は是非こちらからお読みください!

①では【腰椎椎間板ヘルニア】についてでしたが、今回は【腰部脊柱管狭窄症】についてお伝えしていきます。

腰部脊柱管狭窄症とは?

腰部脊柱管狭窄症は、中高年に多くみられる病気です。
私たちの身体は20歳~25歳頃から老化が始まります。年齢を重ねるにつれて老化が進腰の悩みの原因を作ります。

□□□脊柱管とは?□□□
椎骨と呼ばれる骨が積み重なってトンネル状になっています。
一つ一つの椎骨には椎孔という穴があいており、一本の管のようになっています。

これを脊柱管といい、その管の中には脳から続く脊髄神経が収まっており、それに続く馬尾神経が入っています。

しかし、老化などの影響で椎間板や腰椎が変形・変性して脊柱管が挟まると、その中を通っている馬尾神経が圧迫されてしまいます。
馬尾神経は脚部の神経をコントロールしているので圧迫されると神経の働きが乱れ、足に痛みやシビレ感を起こしたり、動きが悪くなったりしてしまうのです。

原因

脊柱管の狭窄は、加齢性の変化で、椎間板の変性や骨の変形・靭帯の緩みなどが原因になります。また、生まれつき脊柱管が狭く発症するケースもあるといわれています。
一般的に、腰椎椎間板ヘルニアは若い世代に多く、腰部脊柱管狭窄症は40歳以降の中高年が発症しやすいとされています。
ですが、下肢の動脈硬化症などの血流障害でも同じ症状が出てしまうので病院で正確な判断をしてもらうことをお勧めします。

症状

代表的な症状は【坐骨神経痛】と【間欠性跛行】です。

間欠性跛行は、一定の座間歩いていると痛みが出てきて歩けなくなりますが、数分間休んでいると痛みが落ち着いてきて再度歩行できる。という状態を繰り返すことです。
その他にも、足の重だるさや足裏の違和感などを感じる方もいます。
60~80%の方は出現する症状です。

坐骨神経痛

検査

脊柱管狭窄症の診断は、レントゲンのみでは難しく、MRIやCTなどの検査が必要となります。

MRIは、椎間板や神経などの水分を含んだ柔らかい組織を写しだし、CTでは骨が飛び出すことによる狭窄などを確かめることが出来ます。

確定診断のため、神経根ブロック・造影検査などの検査を追加して行うこともあります。
脊柱管狭窄症は画像の結果と症状が一致しないことも多く、注意して診断を行う必要があります。

※閉塞性動脈硬化症などといった血管の病気によって狭窄症と類似した症状がでる可能性もある為、鑑別のために血液検査を行うこともあります。

治療法

症状がひどい場合は手術をお勧めしていきますが、基本的にはひどくなるペースを遅らせる為に運動療法を中心的に行っていきます。
腰が反らないよう股関節(大腰筋等)周囲の柔軟性向上・腹筋、背筋の強化するための筋肉トレーニングなどを中心的に行います。
シルバーカーや自転車などで前かがみになって歩くなどの日常生活の見直しも有効的となります。

お悩みによって対処方が変わってきますので、少しでも違和感がございましたら篠崎北口はりきゅう整骨院へご相談ください。

次回のシリーズもお楽しみに!

 

 

 

斜角筋症候群と鍼治療

2024年03月29日

江戸川区、篠崎駅周辺にお住いの皆様こんにちは。
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

今回は最近施術をしていて多かった首から腕にかけての痛みやシビレについてお話していこうと思います。

首周り化の筋肉や骨格の形が原因でしびれを伴う症状に胸郭出口症候群があり、その中でも特に斜角筋症候群の患者様が多くいらっしゃいますので、斜角筋症候群とそれに伴う橈骨神経痛についてお話していきます。

斜角筋について。

斜角筋は頚椎(首の骨)の横突起から始まり第1肋骨に付着します。

筋肉の作用としては頷く動作左右を振り向く時に使われる筋肉になります。
他にも首を固定した状態で肋骨を引き上げる作用があるため深呼吸の際にもよく使われる筋肉になります。

デスクワークで長時間のパソコン作業や最近だとスマホの見すぎなどでも斜角筋の筋緊張は強くなってしまいます。

なで肩の人に多いのも特徴の一つになります。

斜角筋症候群の症状

 

つり革につかまる時や、洗濯物を干す時のように腕を挙げる動作で腕へのしびれや肩や腕、肩甲骨周囲の痛みが出現します。
肘から先の小指側と手の小指側に沿ってうずくような、ときには刺すような痛みと、しびれ感、ビリビリ感などの感覚障害に加え、手の握力低下と細かい動作がしにくいなどの運動麻痺の症状があります。

 

鎖骨下動脈が圧迫されると、腕への血行が悪くなって腕は白っぽくなり、痛みが生じます。
鎖骨下静脈が圧迫されると、手・腕は静脈血のもどりが悪くなり青紫色になります。

斜角筋症候群の原因

重いものを持つ、なで肩、ハードなトレーニングなど首の筋肉に負担がかかる作業や動作を行ったり、元々の体型など不良姿勢により、前斜角筋中斜角筋の隙間が狭くなり発症します。
また、冷えなどによる斜角筋の活動低下や、緊張するといった心理的ストレスによっても首周

りや、肩回りの筋肉が緊張し硬くなることにより斜角筋症候群を発生させてしまう原因となります。

 

 

篠崎北口はりきゅう整骨院での施術

斜角筋症候群に対して篠崎北口はりきゅう整骨院では、姿勢矯正による斜角筋のストレッチを

行い血流を上げ斜角筋の柔軟性を上げる事により緊張を下げ頚椎の位置を正常に保ち首周りにかかる負担を軽減していきます。そうすることによりシビレや痛みを軽減してさらに骨格の調整もできるので姿勢の改善をし、
負担のかかりにくい身体づくりができます。

もうひとつは鍼灸施術で斜角筋に直接刺激を入れ血流を上げ筋緊張を下げ関節にかかる負担を減らしていきます。
鍼治療には血流を良くするだけではなくツボを刺激することにより自律神経のバランス

を整え、頭痛や肩コリの軽減、神経痛やシビレの改善などが期待できます。
首肩周りに痛みや違和感、腕の方にまでシビレを感じている方はぜひ
1度篠崎北口はりきゅう整骨院にご連絡ください。

 

五十肩と鍼治療

2024年03月5日

江戸川区、篠崎駅周辺 にお住まいの皆様こんにちは。
篠崎北口はりきゅう整骨院です。
40代以降の方に多く見られる肩の痛みいわゆる四十肩や五十肩。
今回は五十肩に対してどこに鍼治療を行うのかについてお話していこうと思います。

五十肩とは?

五十肩は40~60歳代を中心に、多発する肩関節の痛みと腕が上がらない、手が後ろに回せない等の運動制限を主な症状とします。
四十肩とも呼ぶことがありますが、発症する年齢によって、「四十肩」や「五十肩」と言われることが多くなりました。

✱医学的には「肩関節周囲炎」と呼びますが今回は五十肩と呼ばせて頂きます。
五十肩は一般人口の2~5%がかかるといわれ、女性(利き手と逆の手側)にやや多い傾向があります。
両肩同時に発症するケースはほとんどみられませんが、片方発症した後に逆も発症するというケースは約35%あるとされています。
五十肩の原因は未だ解明されておりませず、最近は、小さな外傷や血流障害をきっかけに、老化を基盤とした関節包の軽度な炎症が原因となって発症する、といった考え方もあります。

症状

五十肩は三つの病期「疼痛(とうつう)期」「拘縮(こうしゅく)期」「回復期」をたどるのが一般的な経過で、原則的には良くなる病気です。

肩こりの女性のイラスト

疼痛期

「疼痛期」の痛みは、腕を上げた時だけでなく、すべての方向に動かした際にみられます。
痛みは次第に強くなり夜間痛もしばしばみられます。
痛みから睡眠障害に至ってしまうこともあります。

拘縮期

拘縮とは、関節が縮んで肩の動きが悪くなった状態を言います。
痛みや夜間痛などは落ち着きますが、肩を動かした時の動作の最後の部分での痛みはこの時期に多く見られます。
また、肩の動きが制限され、とくに手が後ろに回らなくなることが多くなります。

回復期

少しずつ可動域が改善されていきます。
ただし、中には痛みや拘縮が後遺症として残ってしまうケースもみられるため、 その場合は治療する必要があります。

五十肩ではまず、肩甲骨の動きを出すことが大事になります。

 

肩甲骨の動きは6この動きがあります。
挙上下制 外転内転上方回旋下方回旋の6つになります。

それぞれ動きを阻害してしまう筋肉の緊張を緩めることで動きがスムーズになり肩関節の可動域を維持することが出来ます。

⒈ 挙上

挙上動作を阻害してしまう筋肉は僧帽筋と小胸筋になります。
僧帽筋は後頭部から背骨(胸椎)の12番目まであり、鎖骨の外1/3の部分に着く筋肉になります。
その為僧帽筋の特に下部線維は肩甲骨を下げてしまう作用があります。
小胸筋は3~5番目の肋骨から始まり烏口突起と呼ばれる肩甲骨の1部に着きます。

下制

下制動作を阻害してしまう筋肉は肩甲挙筋僧帽筋菱形筋になります。
肩甲下筋は肩甲骨の前面から肩の前面に着く筋肉になります。
菱形筋は大小あり小菱形筋は下を向いた時に一番出っ張る骨から始まります。

大菱形筋は背骨(胸椎)の2~5番目から始まります。
付着部はどちらも肩甲骨の内側になります。

外転

 

外転動作を阻害してしまう筋肉は菱形筋僧帽筋なります。
どちらも挙上、下制の所でお話しているのでそちらを参考にしてください。

内転

内転動作を阻害してしまう筋肉は前鋸筋小胸筋になります。小胸筋は挙上の所でお話しているのでそちらを参考にしてください。前鋸筋は第1~第9肋骨から肩甲骨の前面を通り肩甲骨の内側に着きます。

上方回旋

上方回旋動作を阻害してしまう筋肉は菱形筋僧帽筋小胸筋になります。
上記の所でお話しているのでそちらを参考にしてください。

下方回旋

下方回旋の動作を阻害してしまう筋肉は前鋸筋僧帽筋になります。

こちらも上記の所でお話しているのでそちらを参考にしてください。

 

肩関節を動かした際に張り感や痛みの出る部位の筋肉に対して鍼治療を行い、血流を上げ筋肉の柔軟性を高めることで痛みが無くなった後の可動域に差が出てきます。
なのでもし五十肩かもしれないと思った際にはお1人で悩まず、そのうち治るからと放置せずに是非一度、篠崎北口はりきゅう整骨院へご連絡ください。

腰部疾患シリーズ① 腰部椎間板ヘルニア編

2024年03月3日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

前回の、坐骨神経痛について はお読みいただけましたでしょうか?
まだの方はこちらからお読みください!

今回は腰部椎間板ヘルニアについてお伝えしていきます。

 

椎間板とは?

【椎間板ヘルニア】という言葉はよく耳にすると思いますが、【椎間板】について詳しい知識がない方が多いと思いますのでまずは椎間板についてお話していきます。

まず、背骨は頚椎(7個)・胸椎(12個)・腰椎(5個)に分けられ、その骨と骨の間に椎間板が存在します。

椎間板の役割は
・背骨と背骨の間にあり衝撃を抑えるためのクッション
・背骨が動きやすくするためのもの であります

より詳しくお伝えすると、、、

椎間板は、真ん中に髄核というゼリー状の物質があり、その周りを繊維輪というものが囲んでいます。例えでお伝えするとバームクーヘンの真ん中に柔らかいゼリーが感じです。

髄核は身体を前に曲げると後ろに、反らすと前に椎間板の中を移動して背骨の動きが滑らかになるような働きをしてくれます。(ほかの動きも種類に応じて動きます)

しかし、椎間板自体の劣化・傷つきがあると髄核が外に飛び出してしまい、【椎間板ヘルニア】になります。
➡特に立ち姿勢から重いものを持つ、急に腰を捻るなどの動作が多いと負担がかかり傷つきやすいといわれています。

原因

先程もお伝えしたように、椎間板に負担がかかり劣化することで起こります。
・姿勢の悪さ(反り腰・猫背)
・体重の増加(体重が重たいとその分負担も大きくなる)
・加齢
・生活習慣(反復動作・コンタクトスポーツなど)
・喫煙
など…

症状

椎間板ヘルニアは、突出した髄核が神経に触れたり炎症を起こしたりすることで、
痺れ
・痛み(下肢、腰)
・力が入りにくい
・感覚が鈍くなる
・排尿障害、排便障害
など
が挙げられますが他にも注意点がいくつかあるのでお伝えします。

腰痛に悩む女性

前かがみ姿勢などの動作をしたときに痛みを生じる

椎間板ヘルニアは、前かがみなど何かしらの動作をしたときに痛みが出ることが多いです。
なので、自力で靴下を履けないなどの日常生活に支障が出る場合があります。
ヘルニアが大きい場合、何もしてなくても痛みを感じるケースもあります。

必ず腰痛があるとは限らない

【椎間板ヘルニア】というと、必ず腰痛があると思われがちですが、腰の場合実際には下肢痛などの脚の症状だけのケースもみられます。
なので腰痛がなくても椎間板ヘルニアを発症している可能性はあります。

排尿・排便障害は単独症状としてはあらわれにくい

稀ですが、ヘルニアによって馬尾神経が圧迫されて傷つくと排尿・排便障害を生じることがあります。これらの症状は、何らかの症状と合併して現れることが多いといわれます。

 

日常生活での予防方法

椎間板ヘルニアを予防するためのは、持続的に運動をすることが非常に大切です。
腕を大きく振りながらのウォーキングや得意な方はスイミングなどをお勧めしています。
苦手な方は、無理にこれらをやるのではなく、できる運動からっ実践していきましょう。

先程お伝えしたように、体重が重いと身体に負担がかかりやすいので、運動や少く生活の管理を行ない、怪獣コントロールも大切です。
整体を受ける男性のイラスト

お身体のお悩みがある方は、早期の治療。まだ不調を感じていない方は、早期の予防がとても大切のなります。
篠崎北口はりきゅう整骨院では、治療・予防をお客様一人一人に合わせて提供しておりますので何かございましたらいつでもご相談ください。

次回、坐骨神経シリーズパート②をお伝えしていきます。

 

 

肩コリと鍼治療2

2024年02月7日

江戸川区篠崎駅周辺にお住まいの方々こんにちは!篠崎北口はりきゅう整骨院です。

今回は前回に引き続き肩こりについてお話して行きます。
前回の肩こりと鍼治療1は見て頂きましたか?
今回は前回の続きになります。

肩コリの種類

肩こりは大きく
⒈ 猫背・円背型

⒉ 内巻き肩・前肩型

⒊ 顔出し型

⒋ 首無し型
の4つに分けられます。
その中でも前回⒈猫背・円背型⒉内巻き肩・前肩型についてお話しさせていただいたので今回は⒊ 顔出し型⒋首無し型についてお話します。

⒊ 顔出し型

まず初めに顔出し型についてお話していきます。

顔出し型で多いのはスマホやパソコンを長時間見ていて下を向いている事が多い方や長距離の運転などを行う方に見られることが多いです。
特に首の前面に有る広頚筋の筋緊張や機能低下や首の猫背が原因で顔出し型の肩こりが起こります

原因となる筋肉は前斜角筋胸鎖乳突筋の2つになります。
前斜角筋は頚椎(首の骨)の3~6番目から第一肋骨に付着します。

筋肉の動きとしては頷く動作や首を傾げる動作の時に特に作用します。

 

 

胸鎖乳突筋は胸骨と鎖骨から始まり耳の後ろにある出っ張り(乳様突起)に付着します。
筋肉の動きとしては頷き動作や首を傾げる動作、上を向く動作に加えて左右を振り向く動作になります。

寝違えの時に傷つきやすい筋肉になるため日頃特に寝る前のストレッチや冷やさないことが重要になってきます。
他には頭痛の時のも出てきた、頭半棘筋、頭板上筋、僧帽筋、肩甲挙筋などが挙げられます。

⒋首無し型

首なし型は今までお伝えしてきた⒈猫背・円背型、⒉内巻き肩・前肩型、⒊顔出し型までの複合型になります。
ですのでアプローチする筋肉の数がその分増えてきますが前回までにお伝えした筋肉になるので気になる方はこちらからご覧ください。
首無し型で特に大事になってくるのが胸郭(肋骨)の動きがあるかどうかになります。
呼吸時に胸郭が広がらなくなる事で肩甲骨が外転(外に広がる動作)し猫背になり斜角筋と胸鎖乳突筋が代わりに働くことにより筋肉が緊張してしまいその結果、呼吸時に胸郭が広がらなくなり首をすくめる様に肩が上がり首無し型の肩こりにつながります。
肩こりの女性のイラスト首無し型肩こりで特に大事な筋肉は胸筋と力こぶの筋肉(上腕二頭筋)の2つです。
胸筋は肩を内巻きにしてしまうだけでなく肩甲骨を外転して

しまうので定期的なストレッチと丸くさせないための姿勢作りが大事になってきます。

 

当院での施術

当院での施術は僕らの手技による施術、鍼治療、姿勢矯正の3つがあります。
もちろんコリの改善をするのであれば鍼や姿勢矯正が効果的になります。
鍼治療ではマッサージなどでは届かない深部の筋肉に刺激を入れることにより血流が上がり筋肉の柔軟性が上がることによりコリが改善されていきます。
ただし鍼を打つことで柔軟性をあげることは出来ますが実際にストレッチができる訳では無いのでその点に関してはご自宅でのストレッチもしくは当院での施術が必要になります。

肩コリで悩んでいる方はたくさんいると思います。
その方々の助けになればと思いますのでお悩みの方は是非ご連絡ください。 

坐骨神経痛シリーズ1

2024年02月5日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です!

1月も終わり、もう2月ですね。
皆さん寒さ対策はされていますか?

身体が冷えてくると血液循環が悪くなり、筋肉が固まってきます。
そうなると【シビレ】や【痛み】が生じやすくなってしまいます。

今回は【坐骨神経痛】についてお伝えしていきます。

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛とは、坐骨を通り梨状筋(お尻の筋肉)を抜け足へ向かう末梢神経の一つ。
末梢神経は脳と脊髄からなる中枢神経と身体の各部を結び、身体を自由に動かしたり、温度を感じたりする【伝導路】で主に3つの神経から構成されています。

□運動神経□
脳から指令を送り、身体の各部位を動かす神経

□知覚神経□
痛みや温度などの感覚を、皮膚・筋肉・関節を介して中枢神経に伝える神経

□自律神経□
意志とは無関係に、内臓・血管・腺などの機能を調節する神経

私たちの下肢が自由に動かせたり、バランスよく歩くことが出来るのは、末梢神経である
【坐骨神経】がしっかり働いてくれるおかげなのです。

 

 坐骨神経とは

 

《神経》というと、細いイメージがありますが【坐骨神経】は末梢神経の中で一番太く、
サイズは大体、小指くらいで長さも1メートル程と最も長い神経です。
この長い坐骨神経は、〖総腓骨神経〗と〖脛骨神経〗に分かれ腰椎から足の指まで伸びています。

その為、何らかの原因でこの坐骨神経に問題があると、この神経の通り道でもあるあ尻から下肢のかけての痛みが引き起こされるのです。

坐骨神経痛の症状

【坐骨神経痛】の痛みは、自覚症状であるため本人にしかわかりません。
その為痛みの表現も様々で、シビレは「ピリピリ」「ビリビリ」「ジンジン」「チクチク」など、痛みは「ズキズキ」などと表現されることが多いです。

・お尻から下肢にかけて痛みがある
・長時間立っていると辛くなる
・腰を反らすと下肢に痛みやシビレを感じる事がある
・お尻の痛みがあり、座り続けられない
・歩くと下肢に痛みが出て来てしまう
・からだをかがめると、痛みが強くなる  など

このような症状がある場合は、坐骨神経痛である可能性があります。
放っておいても治らないので早期治療をするようにしましょう。

 

坐骨神経痛がおこる原因

坐骨神経痛を引き起こしている原因は様々ですが、主に腰椎疾患があります。

腰部脊柱管狭窄症
腰椎椎間板ヘルニア
・骨粗鬆症
・腰椎圧迫骨折
・腰椎分離症、腰椎すべり症
・化膿性脊椎炎
・脊椎カリエス

などが挙げられます。

他にも、筋肉の衰えが坐骨神経痛の原因にもなります。
筋肉量は20代をピークに減少していきますが、中でも最も衰えが早いのは下肢の筋肉です。比較的軽症の坐骨神経痛の場合、お尻の筋肉量不足が原因になりやすいです。

お尻の筋肉の役割は、、、
・坐骨神経痛の保護
・坐骨神経痛に栄養を供給する血管を守る
・坐骨神経を冷えから守り血流を維持  です。

その為軽度の坐骨神経痛であれば、筋肉をつけることである程度改善できます。
また、足腰の筋力低下は坐骨神経痛以外にも、ロコモティブシンドロームや肥満の原因にもなってしまいます。

こうした悪循環を防ぐためにも、筋肉の柔軟性を出しながら筋肉をしっかりとつけ、改善・予防していきましょう。

次回からは坐骨神経痛の原因になる症状を詳しくお伝えしていきます。

 

肩こりと鍼治療1

2023年12月27日

江戸川区篠崎駅周辺にお住いの方々こんにちは!篠崎北口はりきゅう整骨院です!

肩こりは日本人の3人に2人が悩まされており、平成28年(2018年)に厚生労働省が発表した「国民生活基礎調査」のなかで、女性が最も感じている自覚症状が「肩こり」で、男性が「腰痛」となっています。
そして、男性の2位は「肩こり」で女性が「腰痛」となっています。
2010年にも同じ調査が行われたのですがその時の「肩こり」と「腰痛」の順位は男女とも変動がありませんでした。 ※その割合は30代から50代が最も多いというデータもあります。

肩こりの種類

⒈ 猫背・円背型

⒉ 内巻き肩・前肩型

⒊ 顔出し型

⒋ 首無し型
の4つに分けられる。
その中でも今回は⒈と⒉についてお話します。

肩こり施術の考え方

※ここでの考え方はあくまで鍼治療を行う上での考え方であり全部が同じと言う訳ではありません。

肩こりには症状が出ている部分とその原因になっている部分の二つがあります。
簡単に言うと全体的な硬さ(コリのある部分)とポイント的な硬さ(原因の部分)の二つにいなります。
症状が首や肩周りにコリがある場合、首肩周りには筋肉の緊張や筋力、機能の低下が起こる。
逆に前側には筋肉の短縮(常に力が入っている状態)が起こっております。

この場合の治療の順番は①骨格を正しい位置に戻す。②筋肉の短縮、硬結が起きている筋肉に対しての鍼治療。③筋力、機能の低下を起こしている筋肉に対しての運動
の順番で治療していくと肩コリ改善だけでなく根本の治療もできます。

肩コリの治療

猫背・円背型

症状:肩・背中の張り感、肩コリ、頭痛、呼吸器系の機能低下、胃腸の不具合などがある

原因としては骨盤の前傾、後傾が関係している。
骨盤の前傾があると腰の反りと背中の丸みが強くなり首がストレートになる事でコリを感じる
骨盤の後傾があると腰の反りが減り背中の丸みが強くなり首がストレートになる事でコリを感じる。

肩こりの女性のイラスト
骨盤が前傾している場合、腹圧をかけられるようにするために腹筋と腰の反りが強い部分にEMSでトレーニングをする。
骨盤が後傾している場合、骨盤を起こし背筋を伸ばせるように肩甲骨の間とお尻にEMSを行いトレーニングをする。
※この場合のトレーニングは筋力を上げるためではなく筋肉を使えるようにするために行います。

鍼を打つポイントは、頭痛の時にも打った頭半棘筋、頭板状筋、肩甲挙筋と肩甲骨の間にある菱形筋、そのほかにお辞儀を行った際に胸椎の動きの悪い部分の上下に鍼を行います。

肩内巻き型

症状:四十肩、五十肩、肩コリ、投球障害、胸郭出口症候群など。

原因としては、デスクワークなどで肩甲骨が外に広がってしまい肩関節が内旋(内巻き)になってしまう。
菱形筋・僧帽筋の筋力低下、横向きで寝ることが多くなるとより肩関節が内旋位になりやすい傾向がある。

菱形筋・僧帽筋にEMSを行うことで外に広がってしまった肩甲骨を内側に引き戻す効果があり姿勢の改善にもつながります。

鍼を打つポイントは、肩甲骨の外側にある大円筋(左)、肩甲骨の裏にある肩甲下筋(右)、胸の大胸筋があります。

今回は肩コリの前半と言う事でここまでになりますが残りは後半にお話いたしますのでそちらもご覧いただければ幸いです。

 

頭痛について④

2023年12月26日

こんにちは!篠崎北口はりきゅう整骨院です!



令和5年も終わりにさしかかってきましたね。
皆様、どんな一年でしたか?
当院は3周年を迎え終え、江戸川区の方々に支えて頂き感謝の一年となりました。

さて、前回の頭痛シリーズは見いて頂けましたでしょうか?
まだの方はこちらから!!

シリーズ化していますので、順番にご覧になりたい方は、こちらから!!

今回は群発性頭痛についてお伝えしていきます。

群発性頭痛とは

0~30代の男性に多く発症する頭痛です。
特徴としては、一定期間中、毎日のように起こる(群発)する激しい頭痛が15分から、
長くて3時間起こります。

痛みは睡眠中、特に明け方に目の奥をえぐる様な激しい痛みで目が醒めることが多くあり、あまりの激しさにじっとしていられず落ち着きのない興奮した状態となります。

痛みのある側の目が赤く充血したり、瞳孔が小さくなる・涙がでる・顔面やおでこ、鼻水・鼻閉の発汗、眼瞼浮腫がでる場合があります。
飲酒や血管拡張物質(ニトログリセリンなど) で容易に誘発されてしまいます。

群発性頭痛セルフチェック

□頭痛は薬を服用しない場合、15分~3時間持続する
□動いていても楽になることはなく、痛みが強すぎてじっとしていられない
片側の目がえぐられるような激しい痛み
□痛みは必ず、片側だけにおこる
□頭痛は1年のうちに決まった期間だけに起こり、一度頭痛が消えると全く痛みがない
アルコールを摂取すると頭痛が始まる
□頭痛と同じ側に、涙・鼻水・鼻閉がおこる
吐き気がある(女性に多く、男性は気にならない方が多い)
明け方の激痛で覚醒する

3つ以上当てはまる方は、群発性頭痛の可能性が高いです。

群発性頭痛の治療方法について

群発性頭痛の治療方は、大きく分けて『発作時の治療』『発作予防のための治療』
2つに分けられます。

~発作時の治療~
群発性頭痛は、短時間持続する激痛が特徴であるためトリプタン製剤の皮下注射高濃度の酸素投与が強くすすめられます。発作時にはこのような即効性が高い治療が有効となります。

トリプタン製剤の皮下注射は、自己注射用の専用キットも販売されているため、発作時は医療機関外でもすぐに対応できることが可能です。

~発作予防~
ベラパミルというカルシウム拮抗薬を用います。
発作頻度が比較的多い時期は、ベラパミル内服で発作予防をしながら、頭痛発作が起きた時はすぐに発作を焼失させる急性治療を行います。

ベラパミルは、予防効果が出るまで数日~1週間程度かかるといわれております。
効果が出るまでの期間は、ベラパミルと併用してステロイド薬の投与が行われていることもあります。
発作予防の薬は、群発性頭痛が起こる頻度や機関などに応じて個々で異なりますので、
適切な診察を受ける必要があります。

最後に

頭痛にも様々な原因があり、いつも起こっている頭痛だからとなどと安易に考えるのは危険だということをもう一度お伝えします。

いつもと様子が異なる頭痛、頻度や程度が増していく頭痛、発熱や手足の痺れを伴う場合は群発性頭痛ではない他の病気が隠れている可能性もありますので、医療機関の受診、ドクターへの相談をお勧めします。

頭痛と鍼治療(緊張型頭痛)

2023年12月11日

江戸川区篠崎駅周辺にお住いの方々こんにちは!篠崎北口はりきゅう接骨院です!

デスクワークやスマホの見過ぎなどで首や肩上部、がコリ固まり主に後頭部に痛みを感じる事は多いと思います。
いわゆる緊張型の頭痛になります。

緊張型の頭痛の特徴

 

・頭痛の約6~8割が緊張型の頭痛に該当します。
・頭痛の好発部位は後頭部、頚部(首)、頭部全体、鉢巻様
肩こりを伴うことが多い
・基本は両側性
・目の奥や前頭部に痛みが出る場合がある

 

頭痛時の首の圧痛

➀斜角筋: 自律神経症状がある場合に筋緊張が起こる。
②肩甲挙筋: 肩甲骨周囲の痛みやコリがある場合に筋緊張が起こる。
③頭板状筋: 頭頂部痛がある時に筋緊張が起こる。
④後頭直近: 耳から後頭部痛があるときに筋緊張が起こる。
⑤胸鎖乳突筋: 眼窩周囲の痛みがあるときに筋緊張が起こる。

 

実際の頭痛の部位と筋肉の関連

ここからは実際に頭痛が起きた時にアプローチする筋肉をお伝えしていきます。
筋肉自体は触るのが難しいものもありますが自分で刺激を入れることで頭痛を軽減させることができるので図を見ながら確認してみましょう。

後頭部痛

・頭板状筋:頸椎7番目~胸椎3番目から始まり耳の後ろにある出っ張り(乳様突起)に付着す
      る。 筋肉の作用は首の後屈(上を向く)

・頭半棘筋:頸椎3番目~胸椎7番目から始まり後頭部の出っ張りに付着する。 筋肉の作用は
      頭板状筋と同じく首の後屈

・後頭下筋群:この筋肉は指で触れるのが非常に難しく「群」と言う字が使われていることか
ら4つの筋肉によって構成されます。(画像参照)
大後頭直筋小後頭直筋上頭斜筋下頭斜筋の4つから後頭下筋群は構成される。
後頭下筋群は頭痛だけでなく目の疲れや肩凝りの時にも刺激を入れると楽になる事が有ります。

 

側頭部痛

・側頭筋: 側頭骨の側頭窩から始まり下顎骨にある鈎状突起に付着する。筋肉の作用は物を嚙むときに作用する。

・僧帽筋:後頭部~胸椎の12番目から始まり鎖骨外1/3、肩甲骨にある肩峰に付着する。筋肉の作用は首の後屈肩甲骨の挙上下制内転上方回旋(腕を外側から上げる時)させる作用があります。

 

※片頭痛と勘違いされやすく対処の仕方を間違えると中々痛みが引かずに苦しめられてしまいます。

片頭痛の場合は気圧が下がることにより血管が広がり脳を圧迫してしまうことで頭痛を引き起こしてしまうので、冷やしてあげると血管が狭くなり圧迫を減らすことができるので痛みも落ち着かせることができます。
対して今回の場合は筋肉の緊張が原因で頭痛が起きてしまっているので温めてあげて緊張を取ってあげることで頭痛を落ち着かせることができます。

鉢巻様の頭痛

・側頭筋:上記参照

・後頭下筋群:上記参照

・鉢巻様の頭痛の場合は特定の部位が痛いというよりは頭が締め付けられるように痛むことが多く自分での対処が少し難しいものになります。

 

頭痛は首や肩のコリだけでなくパソコンやスマホの見過ぎ、細かい文字を長時間見るなど普段日常的に行っている何気ないものが負担になり頭痛は起こってきます。
そうなる前に目を休めたり首周りのストレッチを行いケアしていきましょう。

鍼治療以外にも私たちの手技や姿勢矯正での首周りのストレッチなど色々なアプローチができるので気になった方は是非一度ご連絡ください。

 

 

頭痛について③

2023年12月7日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

前回、前々回と頭痛についてお伝えしてきましたが、お読みいただけましたか?
まだの方はこちらから!!

今回は緊張型頭痛についてお伝えしていきます。

緊張型頭痛とは

緊張型頭痛は、一次性頭痛では最も多い、すなわち日本人の中でも最も多いタイプの頭痛です。15歳以上の日本人のおよそ5人に1人が悩んでいる頭痛といえます。

頭痛は30分~数日続き、圧迫されるような、あるいは締め付けられるような非拍動性の頭痛で、多くは両側性です。
痛みは後頭部を中心に頭の両側や首筋にかけて起こり、『頭を締め付けられているよう』や『頭に大きな荷重がかかっているような感じ』 などと表現されます。
痛み以外にも、身体がフワフワするようなめまい感を伴うこともあります。
頭の周りや首の後ろから肩、背中にかけての筋肉が緊張するために起こる頭痛です。

篠崎北口はりきゅう整骨院でも、お越しいただく中で一番の原因が『緊張性頭痛』になります。
緊張性頭痛になる方の特徴として、肩こりがひどかったり、姿勢の悪さ、睡眠の質、量ともに悪い、食生活が乱れている、運動不足の方などは特に緊張性頭痛の症状を感じやすい状況です。

緊張型頭痛と片頭痛との相違点

片頭痛と比較すると、以下の点で大きく異なります。

・ズキンズキンとした拍動性の痛みではない(非拍動性)
・頭を動かしても痛みが激しくなることはない
・動いた方が比較的楽になる
・頭痛の程度は軽度より中等度
・吐き気はあまりなく、あっても軽度
・風呂に入ったり、身体を温めると楽になる
・我慢してしまえば、何とか仕事など続けられ、日常生活に大きな支障をきたすことはない

 

緊張型頭痛の有病率

・WHOの報告では、世界人口での緊張型頭痛の有病率は38%で成人に限ると42%と報告されており、年間有病率は22~85.5%と大きな開きがあった。 

・女性の方が男性より有病率は高いが、片頭痛ほどの差はなく、女性の方が男性より1.5倍近くの有病率である。

・ストレスが大きく関わっているため、働き盛りの年齢の患者さんが最も多く認められるが、
全体的にみると幅広い年齢層に分布しており【どんな人にも起こりうる頭痛】といえる。

・緊張型頭痛にも遺伝子的な素因が関係あるらしいが、それを証明する遺伝子は、
見つかっていない。

 

緊張型頭痛のセルフチェック

□ 頭全体が痛く、圧迫されて憂鬱になる
□ 長いときは1週間ほど続くが、いつの間にか消えている
□ じっとしている時より、動いている方が楽になる
□ 姿勢が悪いと思っている
□ パソコン仕事が大半である
□ 同じ姿勢でテレビや携帯などを見ることが多い

上記の3つ以上当てはまる方は、緊張型頭痛の可能性が高いです。

緊張型頭痛は、基本的に温めてあげて、血流を良くしてあげることで緩和されていきます。
湯船に浸かる・ストレッチをする・整骨院などで体をほぐすなども有効的です。

次回は、群発性頭痛についてお伝えしていきます。

 

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