坐骨神経痛シリーズ1

2024年02月5日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です!

1月も終わり、もう2月ですね。
皆さん寒さ対策はされていますか?

身体が冷えてくると血液循環が悪くなり、筋肉が固まってきます。
そうなると【シビレ】や【痛み】が生じやすくなってしまいます。

今回は【坐骨神経痛】についてお伝えしていきます。

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛とは、坐骨を通り梨状筋(お尻の筋肉)を抜け足へ向かう末梢神経の一つ。
末梢神経は脳と脊髄からなる中枢神経と身体の各部を結び、身体を自由に動かしたり、温度を感じたりする【伝導路】で主に3つの神経から構成されています。

□運動神経□
脳から指令を送り、身体の各部位を動かす神経

□知覚神経□
痛みや温度などの感覚を、皮膚・筋肉・関節を介して中枢神経に伝える神経

□自律神経□
意志とは無関係に、内臓・血管・腺などの機能を調節する神経

私たちの下肢が自由に動かせたり、バランスよく歩くことが出来るのは、末梢神経である
【坐骨神経】がしっかり働いてくれるおかげなのです。

 

 坐骨神経とは

 

《神経》というと、細いイメージがありますが【坐骨神経】は末梢神経の中で一番太く、
サイズは大体、小指くらいで長さも1メートル程と最も長い神経です。
この長い坐骨神経は、〖総腓骨神経〗と〖脛骨神経〗に分かれ腰椎から足の指まで伸びています。

その為、何らかの原因でこの坐骨神経に問題があると、この神経の通り道でもあるあ尻から下肢のかけての痛みが引き起こされるのです。

坐骨神経痛の症状

【坐骨神経痛】の痛みは、自覚症状であるため本人にしかわかりません。
その為痛みの表現も様々で、シビレは「ピリピリ」「ビリビリ」「ジンジン」「チクチク」など、痛みは「ズキズキ」などと表現されることが多いです。

・お尻から下肢にかけて痛みがある
・長時間立っていると辛くなる
・腰を反らすと下肢に痛みやシビレを感じる事がある
・お尻の痛みがあり、座り続けられない
・歩くと下肢に痛みが出て来てしまう
・からだをかがめると、痛みが強くなる  など

このような症状がある場合は、坐骨神経痛である可能性があります。
放っておいても治らないので早期治療をするようにしましょう。

 

坐骨神経痛がおこる原因

坐骨神経痛を引き起こしている原因は様々ですが、主に腰椎疾患があります。

腰部脊柱管狭窄症
腰椎椎間板ヘルニア
・骨粗鬆症
・腰椎圧迫骨折
・腰椎分離症、腰椎すべり症
・化膿性脊椎炎
・脊椎カリエス

などが挙げられます。

他にも、筋肉の衰えが坐骨神経痛の原因にもなります。
筋肉量は20代をピークに減少していきますが、中でも最も衰えが早いのは下肢の筋肉です。比較的軽症の坐骨神経痛の場合、お尻の筋肉量不足が原因になりやすいです。

お尻の筋肉の役割は、、、
・坐骨神経痛の保護
・坐骨神経痛に栄養を供給する血管を守る
・坐骨神経を冷えから守り血流を維持  です。

その為軽度の坐骨神経痛であれば、筋肉をつけることである程度改善できます。
また、足腰の筋力低下は坐骨神経痛以外にも、ロコモティブシンドロームや肥満の原因にもなってしまいます。

こうした悪循環を防ぐためにも、筋肉の柔軟性を出しながら筋肉をしっかりとつけ、改善・予防していきましょう。

次回からは坐骨神経痛の原因になる症状を詳しくお伝えしていきます。

 

肩こりと鍼治療1

2023年12月27日

江戸川区篠崎駅周辺にお住いの方々こんにちは!篠崎北口はりきゅう整骨院です!

肩こりは日本人の3人に2人が悩まされており、平成28年(2018年)に厚生労働省が発表した「国民生活基礎調査」のなかで、女性が最も感じている自覚症状が「肩こり」で、男性が「腰痛」となっています。
そして、男性の2位は「肩こり」で女性が「腰痛」となっています。
2010年にも同じ調査が行われたのですがその時の「肩こり」と「腰痛」の順位は男女とも変動がありませんでした。 ※その割合は30代から50代が最も多いというデータもあります。

肩こりの種類

⒈ 猫背・円背型

⒉ 内巻き肩・前肩型

⒊ 顔出し型

⒋ 首無し型
の4つに分けられる。
その中でも今回は⒈と⒉についてお話します。

肩こり施術の考え方

※ここでの考え方はあくまで鍼治療を行う上での考え方であり全部が同じと言う訳ではありません。

肩こりには症状が出ている部分とその原因になっている部分の二つがあります。
簡単に言うと全体的な硬さ(コリのある部分)とポイント的な硬さ(原因の部分)の二つにいなります。
症状が首や肩周りにコリがある場合、首肩周りには筋肉の緊張や筋力、機能の低下が起こる。
逆に前側には筋肉の短縮(常に力が入っている状態)が起こっております。

この場合の治療の順番は①骨格を正しい位置に戻す。②筋肉の短縮、硬結が起きている筋肉に対しての鍼治療。③筋力、機能の低下を起こしている筋肉に対しての運動
の順番で治療していくと肩コリ改善だけでなく根本の治療もできます。

肩コリの治療

猫背・円背型

症状:肩・背中の張り感、肩コリ、頭痛、呼吸器系の機能低下、胃腸の不具合などがある

原因としては骨盤の前傾、後傾が関係している。
骨盤の前傾があると腰の反りと背中の丸みが強くなり首がストレートになる事でコリを感じる
骨盤の後傾があると腰の反りが減り背中の丸みが強くなり首がストレートになる事でコリを感じる。

肩こりの女性のイラスト
骨盤が前傾している場合、腹圧をかけられるようにするために腹筋と腰の反りが強い部分にEMSでトレーニングをする。
骨盤が後傾している場合、骨盤を起こし背筋を伸ばせるように肩甲骨の間とお尻にEMSを行いトレーニングをする。
※この場合のトレーニングは筋力を上げるためではなく筋肉を使えるようにするために行います。

鍼を打つポイントは、頭痛の時にも打った頭半棘筋、頭板状筋、肩甲挙筋と肩甲骨の間にある菱形筋、そのほかにお辞儀を行った際に胸椎の動きの悪い部分の上下に鍼を行います。

肩内巻き型

症状:四十肩、五十肩、肩コリ、投球障害、胸郭出口症候群など。

原因としては、デスクワークなどで肩甲骨が外に広がってしまい肩関節が内旋(内巻き)になってしまう。
菱形筋・僧帽筋の筋力低下、横向きで寝ることが多くなるとより肩関節が内旋位になりやすい傾向がある。

菱形筋・僧帽筋にEMSを行うことで外に広がってしまった肩甲骨を内側に引き戻す効果があり姿勢の改善にもつながります。

鍼を打つポイントは、肩甲骨の外側にある大円筋(左)、肩甲骨の裏にある肩甲下筋(右)、胸の大胸筋があります。

今回は肩コリの前半と言う事でここまでになりますが残りは後半にお話いたしますのでそちらもご覧いただければ幸いです。

 

頭痛について④

2023年12月26日

こんにちは!篠崎北口はりきゅう整骨院です!



令和5年も終わりにさしかかってきましたね。
皆様、どんな一年でしたか?
当院は3周年を迎え終え、江戸川区の方々に支えて頂き感謝の一年となりました。

さて、前回の頭痛シリーズは見いて頂けましたでしょうか?
まだの方はこちらから!!

シリーズ化していますので、順番にご覧になりたい方は、こちらから!!

今回は群発性頭痛についてお伝えしていきます。

群発性頭痛とは

0~30代の男性に多く発症する頭痛です。
特徴としては、一定期間中、毎日のように起こる(群発)する激しい頭痛が15分から、
長くて3時間起こります。

痛みは睡眠中、特に明け方に目の奥をえぐる様な激しい痛みで目が醒めることが多くあり、あまりの激しさにじっとしていられず落ち着きのない興奮した状態となります。

痛みのある側の目が赤く充血したり、瞳孔が小さくなる・涙がでる・顔面やおでこ、鼻水・鼻閉の発汗、眼瞼浮腫がでる場合があります。
飲酒や血管拡張物質(ニトログリセリンなど) で容易に誘発されてしまいます。

群発性頭痛セルフチェック

□頭痛は薬を服用しない場合、15分~3時間持続する
□動いていても楽になることはなく、痛みが強すぎてじっとしていられない
片側の目がえぐられるような激しい痛み
□痛みは必ず、片側だけにおこる
□頭痛は1年のうちに決まった期間だけに起こり、一度頭痛が消えると全く痛みがない
アルコールを摂取すると頭痛が始まる
□頭痛と同じ側に、涙・鼻水・鼻閉がおこる
吐き気がある(女性に多く、男性は気にならない方が多い)
明け方の激痛で覚醒する

3つ以上当てはまる方は、群発性頭痛の可能性が高いです。

群発性頭痛の治療方法について

群発性頭痛の治療方は、大きく分けて『発作時の治療』『発作予防のための治療』
2つに分けられます。

~発作時の治療~
群発性頭痛は、短時間持続する激痛が特徴であるためトリプタン製剤の皮下注射高濃度の酸素投与が強くすすめられます。発作時にはこのような即効性が高い治療が有効となります。

トリプタン製剤の皮下注射は、自己注射用の専用キットも販売されているため、発作時は医療機関外でもすぐに対応できることが可能です。

~発作予防~
ベラパミルというカルシウム拮抗薬を用います。
発作頻度が比較的多い時期は、ベラパミル内服で発作予防をしながら、頭痛発作が起きた時はすぐに発作を焼失させる急性治療を行います。

ベラパミルは、予防効果が出るまで数日~1週間程度かかるといわれております。
効果が出るまでの期間は、ベラパミルと併用してステロイド薬の投与が行われていることもあります。
発作予防の薬は、群発性頭痛が起こる頻度や機関などに応じて個々で異なりますので、
適切な診察を受ける必要があります。

最後に

頭痛にも様々な原因があり、いつも起こっている頭痛だからとなどと安易に考えるのは危険だということをもう一度お伝えします。

いつもと様子が異なる頭痛、頻度や程度が増していく頭痛、発熱や手足の痺れを伴う場合は群発性頭痛ではない他の病気が隠れている可能性もありますので、医療機関の受診、ドクターへの相談をお勧めします。

頭痛と鍼治療(緊張型頭痛)

2023年12月11日

江戸川区篠崎駅周辺にお住いの方々こんにちは!篠崎北口はりきゅう接骨院です!

デスクワークやスマホの見過ぎなどで首や肩上部、がコリ固まり主に後頭部に痛みを感じる事は多いと思います。
いわゆる緊張型の頭痛になります。

緊張型の頭痛の特徴

 

・頭痛の約6~8割が緊張型の頭痛に該当します。
・頭痛の好発部位は後頭部、頚部(首)、頭部全体、鉢巻様
肩こりを伴うことが多い
・基本は両側性
・目の奥や前頭部に痛みが出る場合がある

 

頭痛時の首の圧痛

➀斜角筋: 自律神経症状がある場合に筋緊張が起こる。
②肩甲挙筋: 肩甲骨周囲の痛みやコリがある場合に筋緊張が起こる。
③頭板状筋: 頭頂部痛がある時に筋緊張が起こる。
④後頭直近: 耳から後頭部痛があるときに筋緊張が起こる。
⑤胸鎖乳突筋: 眼窩周囲の痛みがあるときに筋緊張が起こる。

 

実際の頭痛の部位と筋肉の関連

ここからは実際に頭痛が起きた時にアプローチする筋肉をお伝えしていきます。
筋肉自体は触るのが難しいものもありますが自分で刺激を入れることで頭痛を軽減させることができるので図を見ながら確認してみましょう。

後頭部痛

・頭板状筋:頸椎7番目~胸椎3番目から始まり耳の後ろにある出っ張り(乳様突起)に付着す
      る。 筋肉の作用は首の後屈(上を向く)

・頭半棘筋:頸椎3番目~胸椎7番目から始まり後頭部の出っ張りに付着する。 筋肉の作用は
      頭板状筋と同じく首の後屈

・後頭下筋群:この筋肉は指で触れるのが非常に難しく「群」と言う字が使われていることか
ら4つの筋肉によって構成されます。(画像参照)
大後頭直筋小後頭直筋上頭斜筋下頭斜筋の4つから後頭下筋群は構成される。
後頭下筋群は頭痛だけでなく目の疲れや肩凝りの時にも刺激を入れると楽になる事が有ります。

 

側頭部痛

・側頭筋: 側頭骨の側頭窩から始まり下顎骨にある鈎状突起に付着する。筋肉の作用は物を嚙むときに作用する。

・僧帽筋:後頭部~胸椎の12番目から始まり鎖骨外1/3、肩甲骨にある肩峰に付着する。筋肉の作用は首の後屈肩甲骨の挙上下制内転上方回旋(腕を外側から上げる時)させる作用があります。

 

※片頭痛と勘違いされやすく対処の仕方を間違えると中々痛みが引かずに苦しめられてしまいます。

片頭痛の場合は気圧が下がることにより血管が広がり脳を圧迫してしまうことで頭痛を引き起こしてしまうので、冷やしてあげると血管が狭くなり圧迫を減らすことができるので痛みも落ち着かせることができます。
対して今回の場合は筋肉の緊張が原因で頭痛が起きてしまっているので温めてあげて緊張を取ってあげることで頭痛を落ち着かせることができます。

鉢巻様の頭痛

・側頭筋:上記参照

・後頭下筋群:上記参照

・鉢巻様の頭痛の場合は特定の部位が痛いというよりは頭が締め付けられるように痛むことが多く自分での対処が少し難しいものになります。

 

頭痛は首や肩のコリだけでなくパソコンやスマホの見過ぎ、細かい文字を長時間見るなど普段日常的に行っている何気ないものが負担になり頭痛は起こってきます。
そうなる前に目を休めたり首周りのストレッチを行いケアしていきましょう。

鍼治療以外にも私たちの手技や姿勢矯正での首周りのストレッチなど色々なアプローチができるので気になった方は是非一度ご連絡ください。

 

 

頭痛について③

2023年12月7日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

前回、前々回と頭痛についてお伝えしてきましたが、お読みいただけましたか?
まだの方はこちらから!!

今回は緊張型頭痛についてお伝えしていきます。

緊張型頭痛とは

緊張型頭痛は、一次性頭痛では最も多い、すなわち日本人の中でも最も多いタイプの頭痛です。15歳以上の日本人のおよそ5人に1人が悩んでいる頭痛といえます。

頭痛は30分~数日続き、圧迫されるような、あるいは締め付けられるような非拍動性の頭痛で、多くは両側性です。
痛みは後頭部を中心に頭の両側や首筋にかけて起こり、『頭を締め付けられているよう』や『頭に大きな荷重がかかっているような感じ』 などと表現されます。
痛み以外にも、身体がフワフワするようなめまい感を伴うこともあります。
頭の周りや首の後ろから肩、背中にかけての筋肉が緊張するために起こる頭痛です。

篠崎北口はりきゅう整骨院でも、お越しいただく中で一番の原因が『緊張性頭痛』になります。
緊張性頭痛になる方の特徴として、肩こりがひどかったり、姿勢の悪さ、睡眠の質、量ともに悪い、食生活が乱れている、運動不足の方などは特に緊張性頭痛の症状を感じやすい状況です。

緊張型頭痛と片頭痛との相違点

片頭痛と比較すると、以下の点で大きく異なります。

・ズキンズキンとした拍動性の痛みではない(非拍動性)
・頭を動かしても痛みが激しくなることはない
・動いた方が比較的楽になる
・頭痛の程度は軽度より中等度
・吐き気はあまりなく、あっても軽度
・風呂に入ったり、身体を温めると楽になる
・我慢してしまえば、何とか仕事など続けられ、日常生活に大きな支障をきたすことはない

 

緊張型頭痛の有病率

・WHOの報告では、世界人口での緊張型頭痛の有病率は38%で成人に限ると42%と報告されており、年間有病率は22~85.5%と大きな開きがあった。 

・女性の方が男性より有病率は高いが、片頭痛ほどの差はなく、女性の方が男性より1.5倍近くの有病率である。

・ストレスが大きく関わっているため、働き盛りの年齢の患者さんが最も多く認められるが、
全体的にみると幅広い年齢層に分布しており【どんな人にも起こりうる頭痛】といえる。

・緊張型頭痛にも遺伝子的な素因が関係あるらしいが、それを証明する遺伝子は、
見つかっていない。

 

緊張型頭痛のセルフチェック

□ 頭全体が痛く、圧迫されて憂鬱になる
□ 長いときは1週間ほど続くが、いつの間にか消えている
□ じっとしている時より、動いている方が楽になる
□ 姿勢が悪いと思っている
□ パソコン仕事が大半である
□ 同じ姿勢でテレビや携帯などを見ることが多い

上記の3つ以上当てはまる方は、緊張型頭痛の可能性が高いです。

緊張型頭痛は、基本的に温めてあげて、血流を良くしてあげることで緩和されていきます。
湯船に浸かる・ストレッチをする・整骨院などで体をほぐすなども有効的です。

次回は、群発性頭痛についてお伝えしていきます。

 

寝違えについて

2023年11月5日

江戸川区篠にお住まいの皆様こんにちは!篠崎北口はりきゅう接骨院です。
年末になるにつれて気温が一気に下がり体調を崩される方も少なくないと思います。

気温が下がると血流が悪くなり筋肉が硬く緊張しその結果寝違えを起こしやすい体になってしまいます。
もちろん普段のストレッチなども大切にはなるのですが、痛みが出てからストレッチなど行うとかえって悪化するリスクがあります。
本来であれば痛みが出る前のケア、ストレッチを行い痛めないようにするのが理想ではありますが仕事や家事育児などで時間が作れないなど色々あると思います。

寝違えとは?

まず寝違えとは、睡眠中に無理な姿勢を取ったり、無理な首の動かし方をすることで首の筋肉に負担がかかり、筋違えを起こして筋肉痛に似た痛みが生じる症状のことです。
皆さんは寝ている間に何回寝返りをすると思いますか?

なんと通常一晩に15~20回くらい寝返りをすると言われています。
運動や仕事、飲酒などで身体が披露している状態やストレスで自律神経が乱れた時に寝返りの回数が少なくなることで長時間筋肉や関節にストレスがかかることで痛みや可動域制限が起こります。
夜眠っているときや横になっているときなど殆どの人は寝返りをしているのではないでしょうか?

寝返りの目的は大きく3つあります。

 

⒈ 体液循環のサポート(血液、リンパ液、関節液)
⒉ 体温調整(布団に接しているため)
⒊ 姿勢のリセット(筋緊張の緩和)

寝違えて痛みが出現する際に負傷時間によっても痛みの出現する時間に影響が出てきます。

・起床時に痛みが出現した場合➔夜中寝ている間に負傷
・お昼頃に痛みが出現した場合➔明け方に負傷

このように筋肉の痙攣や関節包の炎症が深夜に起きたのか、早朝に起きたのかによって痛みの出現する時間が変わってきます。

・起床時に痛みが出現した場合は誰もが寝違えたと認識しやすいですが、お昼ごろに痛みが出現すると寝違えたと認識していない場合があるので、今回を気に寝違えを疑ってみても良いと思います。

寝違えの原因となる筋肉

寝違えてしまった際に障害されてしまう動きは頚の前後屈と左右を振り向く回旋動作の2つになります。

初めに首の後屈(上を向くとき)に関わる筋肉
頭半棘筋、胸半棘筋、頚腸肋筋、最長筋の4つです。

それぞれどこにあるのか見ていきましょう。

 

 

画像のように後頭部 から長いものは骨盤にまで付着しており筋肉によっては首だけでなく体幹をそらすためにも作用していきます。

次に左右振り向く回旋動作に関わる筋肉
頭板状筋、頚板状筋、肩甲挙筋、僧帽筋の4つになります。
こちらもどこにあるか見ていきましょう。

こちらの筋肉たちも後屈に関与はしていくものの主な動きとしては振り向く回旋動作になってきます。
肩甲挙筋と僧帽筋は振り向いた時の痛み方によって見分けることができます。

・肩甲挙筋

痛みと同じ方向に向くとつまり感と同時に痛みを感じます。

・僧帽筋

痛みと反対側を向くことで引っ張られるような痛みが出現してきます。

このように痛みの出る場所や痛み方で原因になる筋肉が違ってきます。

・筋肉の緊張や血液循環が原因であれば鍼治療が有効になりますが、関節を包む関節包が原因の場合は鍼治療よりも手技の方が有効になります。

普段寝違えで悩まれている方や寝違えの頻度が高い方などこれを機に改善してみてはいかがですか?
スタッフ一同全力で施術させていただきます。

 

頭痛について②

2023年11月2日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です!!

前回は頭痛について大まかにお伝えしました。
まだ、読まれていない方はこちらから!!

今回は片頭痛についてお伝えしていきます。

1.片頭痛とは

片頭痛は、発作的におこり、4~70時間程持続する、片側性のズキズキ脈打つような拍動性の痛みが特徴とされます。
片側が痛むということから、片頭痛と呼ばれていますが、実際には、約6割が片側性で約4割は両側性です。

また、拍動性は6割で、片頭痛患者の80%は緊張性の頭痛を持っているといわれています。
頭痛の発作中感覚過敏となって、普段は気にならないような、光・音・臭いが不快に感じることがあり、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

ですが、頭痛のないときには特に痛みを感じないのも片頭痛の特徴です。

 

 2.前兆と予兆

片頭痛は頭痛の前に起こる、【前兆】の有り無しにより2つのタイプに分類されます。
前兆はキラキラした光、ギザギザの光が視界に現れ見えにくくなる閃輝暗点という視覚性の症状が最も多く、他にもチクチク感、感覚が鈍くなる感覚症状・言葉が出にくくなる言語症状などがあります。

特殊な前兆として、半身の脱力感や、回転性のめまいを認める事もあります。
通常は、50分~60分の前兆が続いた後に頭痛が始まります。
頭痛が始まる前に、何となく頭痛が起こりそうな予感や、気分の変調・眠気集中力の低下・頸部のコリ・疲労感といった症状を経験する場合があります。
これは前兆とは区別して【予兆】といいます。

有病率

片頭痛は緊張型頭痛とともに、最もありふれた頭痛の一つです。
日本では、年間発症率約8%とされており、20歳~50歳の働き盛りの人に多く、男性よりも女性の方が約4倍多いとされています。
年代別では、30歳代女性では20%・40歳代女性でも約20%と高い有病率を示しています。
未成年における有病率は高校生9.8%・中学生約5%・小学生3.5%という報告もあります。 

3.片頭痛のメカニズム

片頭痛の病態、メカニズムはまだよくわかっていません。
血管・神経・三叉神経血管説などがありますが、現在では三叉神経血管説が有力視されているといわれています。
三叉神経は脳神経の一つで、頭部の知覚の大部分を担っており、三叉神経の一部が、何らかの刺激によって活性化されると、三叉神経から化学物質が放出されます。
この物質が血管や周囲の組織に炎症を引き起こし、その炎症が更に三叉神経を興奮させるという悪循環に陥ってしまいます。
そして炎症が拡大し、神経の興奮が痛みを感じる大脳皮質感覚野にまで伝わり、片頭痛の痛みとして自覚さていきます。

 

片頭痛のセルフチェック

・普段気にならない程度の光や音、臭いに敏感になる
・雨や台風を予測できる
・頭を下にしていると頭が痛くなる、日常動作でも頭痛が悪化する
・吐き気や嘔吐を伴いやすい
・お腹すくと痛くなる   など

 

〈薬の種類と飲み方〉
〇痛みの軽い場合
 非ステロイド性消炎鎮痛剤を飲むことで痛みを抑えることが出来ます。
 ナプロキセン・インドメタシン・アスピリン・イブプロフェンなど。

〇鎮痛薬が効かない場合
エルゴタミン製剤で血管の拡張を抑え頭痛の発作を予防できます。
(頭痛が起こりそうなとき、起きた時すぐに飲まないと十分には効果がない)

 

日常生活の注意点

1,ストレスをためすぎない
2,寝不足・寝過ぎ
3,騒音・まぶしい光
4,食事 ビタミンB群、マグネシウムを多めにとる。

など、誘因になる事も、意識的に変えられるところもあるので、まずは一つ小さなことから変えていきましょう。

次回は緊張性頭痛についてお伝えていきます。

 

慢性腰痛でお困りの方②(治療編)

2023年09月27日

江戸川区篠崎周辺にお住いの皆様こんにちは。
篠崎北口はりきゅう接骨院です。

前回の 慢性腰痛でお困りの方① は見ていただけましたか?

 

前回お話した通り腰痛には特異的腰痛非特異的腰痛の二種類があります。

その中でも特異的腰痛は関節や骨の変形、骨折などが原因で起こるものになり完治が難しく、最悪の場合手術が必要になるもの。

対して非特異的腰痛はいわゆる慢性腰痛と言われ長時間の同一姿勢や不良姿勢、筋力低下や疲労の蓄積によるもので特異的腰痛に比べて痛みは治まりやすいが再発もしやすく完治するまでに時間がかかってしまいます。

今回はそんな慢性腰痛に対して篠崎北口はりきゅう接骨院ではどんなアプローチができるのかについてお話していこうと思います。

 

⒈トリガーポイント施術

トリガーポイントとは、簡単に言うと「過度に収縮してしまった筋肉の一部分」のことを言いその部分を圧迫・指圧すると痛みが発生し、さらに圧迫・指圧されている所以外の場所に痛みや症状が現れることもあります。

トリガーポイントがあるということはその部分の血流が悪くなるため、その筋肉に疲労などが溜まりやすくなるとともに、代謝に必要な新鮮な酸素や栄養素も入って来にくくなってしまうため、コリや痛みを引き起こす原因になり日常生活にも影響が出てしまいます。

トリガーポイント施術とはどんなことをするのか

 

トリガーポイントがあるということはそこの筋肉が固く強張っています。
そのような筋肉を緩めるために必要なのがストレッチになります。

ストレッチをすることで固まった筋肉を伸ばし血液の循環を良くしてあげることで筋肉の柔軟性が上がり伸縮機能や筋力の回復、痛みの緩和ができてきます。

当院では、スタッフが直接トリガーポイントに対して指圧手技(ダイレクトストレッチ)で刺激を入れることで前文で話した効果が期待できるようになります。

ですがただ押せばいいと言う訳ではなく手技で筋肉を緩めた後に関節の調整を行い動かすことで可動域が広がり少しずつ痛みも和らいでいきます。

慢性痛の場合一回の施術で楽にと言うよりも繰り返しの施術が必要になってくる症状になるので辛いと思いますが少しずつ良くしていくことが大事になります。

 

 

 

⒉ 鍼灸施術

続いてお話するのは鍼灸施術についてになります。

 

まず初めに鍼灸と聞くとどんなイメージを持ちますか?

殆どの人が痛いや怖いと言ったイメージを持っているため興味はあるけど中々やるまでに行けないという方が多いのではないかと思います。

ですが実際の鍼の太さは髪の毛一本分の太さと変わりないくらいになります。

なので実際に受けてみると少しツンツンされているような感じであったり多少チクッとするくらいになるので思っているよりも痛みは感じないかと思います。

慢性腰痛に対する鍼灸効果

そもそも鍼灸施術とは急性期の症状よりも肩こりや慢性腰痛と言った長年悩んでいる慢性症状に対しての方が変化や効果を実感しやすくなっております。

前述のトリガーポイント施術との大きな違いは刺激の入る深さにあります。

トリガーポイント施術の場合は表層の筋肉に刺激が入る為、急性期の症状には効果的ですが慢性症状に対しては表層の筋肉が凝り固まっている場合が多く深層の筋肉にまで十分な刺激が届かず治療直後は楽になっているがその場だけであったり楽になってもまた戻ってしまうケースがあります。

 

もちろん鍼でも日にちが経てば元に戻ってしまうし深層筋を緩めるには時間はかかってしまいますが治療後のすっきりとした感覚は特に得られると思います。

 

普段から立ちっぱなしや座りっぱなしになってしまう人はそれだけで体幹部分の筋肉に負担がかかっているため定期的に休憩を入れたりストレッチを行うことで痛みやコリのケアにもなります。

ベストは自分でストレッチをすることですが仕事の最中や仕事が終わり疲れて帰ってきた後などはどうしてもすぐに寝てしまいケアを怠ってしまいがちになります。

既に痛みがある方、ストレッチやケアはしたいけど何をすればいいのかわからない方などお悩みございましたらお気軽にご相談ください。

 

 

頭痛の種類について

2023年09月24日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です!

日常的に頭痛に悩まされている〖頭痛もち〗の方は多いのではないでしょうか。

頭痛が起きてしまう原因はさまざまで、気圧によるもの・不良姿勢・筋肉の柔軟性の低下などがあげられます。

頭痛には脳に異常のない【一次性頭痛】
異常があって起きる【二次性頭痛】に分類されます。

今回は、【頭痛と猫背の関係性】について段階に分けてお伝えしていきます。
まずはじめに、頭痛の分類についてです。

 

一次性頭痛と二次性頭痛

一次性頭痛とは

普段感じている頭痛の多くは、ほかに原因となる病気のない(原因不明な)ものが一次性頭痛です。
原因が不明なら、すべてが一次性頭痛に分類されるわけではなく、その特徴を持った頭痛で他に説明できる原因が見当たらない場合に一次性頭痛といいます。

数年以上前から同じような頭痛を繰り返している慢性的な頭痛で、片頭痛緊張型頭痛群発性頭痛がその代表です。
命に別状はありませんが、日常生活に支障が出たりと困った頭痛です。

 

1 片頭痛

・片頭痛の発症年齢の多くは10~20代で90%は40歳までに発症する。
女性の方が男性よりも3~4倍多く、より重症である。

・痛みは片側性かつ拍動性で、頭痛が起きると仕事が出来なくなるほど強い痛み。
動くと痛みが増強する。

・時に頭痛に先行して視野上に点滅する光が見られ、その内部が暗くなることがある
・随伴症状として吐き気、光過敏、音過敏がある。

※発作の誘因として、月経、ストレス、チョコレート、赤ワインなどがあると
 いわれています。

 

2 緊張型頭痛

・一次性頭痛では最も多い
・圧迫されるような、締め付けられるような非拍動性の頭痛で多くは両側性

・頭痛の程度は軽度~中度で日常生活に支障が出ることがあっても寝込んでしまう事は
 少ない

動いたり、温めたりすると痛みが軽快する

3 群発性頭痛【三叉神経・自律神経性頭痛】

・若年男性に認められることが多い重度の頭痛(女性も認めること有)
20代からの発症

・痛みは片側性で、目周囲~前頭部、側頭部にかけて15分~180分間も持続する激しい頭痛数週~数カ月間頻繁に、群発しておきる

・頭痛発作時に目の充血や鼻汁、縮瞳、眼瞼下垂などを伴うことが多い

痛みのためじっとしていられない

 

二次性頭痛とは

これまでに経験がないひどい頭痛・急におこった頭痛・短時間で強くなるような頭痛・手足のシビレ・熱があるなどの症状が出る場合は、特に見逃すと危険性が高い病気、また医師のもとできちんと治療を受ける必要がある病気の可能性があります。

くも膜下出血・脳腫瘍・慢性硬膜下出血・高血圧性脳症・副鼻腔炎・うつ病などがあります。
二次性頭痛は緊張性が高く場合により命にかかわる危険性がある頭痛です。

二日酔い、風邪や熱中症などの日常的な病気や行動が原因で起こる一過性の頭痛もあり、
こうした頭痛も、ほかに原因のある二次性頭痛に分類されますがその原因を解消すれば
自然と治るものです。

まとめ

今回は、頭痛の種類についてお伝えしました。
大切なのは自分の頭痛の種類を把握し、それに沿った対策をするということです。
少しでも不安がある方はこの機会に、治療していきましょう。

次回、性頭痛の中の片頭痛・緊張型頭痛・群発性頭痛についてより詳しく
発症原因、その対策をお伝していきます。

 

 

肩関節周囲炎

2023年08月15日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

〇最近肩が上がりにくい
〇腕が上がらない
〇少し力を入れただけで激痛が走る肩こりの女性のイラスト〇洋服の着脱が痛い
〇夜間痛がある

などの症状でお困りではありませんか?

肩の症状で『四十肩・五十肩』という言葉を聞いたことが多いのではないでしょうか。
肩の痛みで寝れない腕が上がらない、日常生活に支障が出てストレスが溜まるなど、この症状になった方にしかわからない辛さ、周囲の方にはなかなか理解されずにストレスも溜まると思います。

だからといって放置していていても、週2回の施術をしたとしても8カ月~12カ月
長い方では、2年などとも言われています。

今回は、肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)について、お伝えしていきます。

肩の構造と原因

肩関節は、身体の中で最も可動域が広いが、捻るなどの複雑な動きをしているので
筋肉にかかる負担も大きいです。

主に上腕骨、肩甲骨、鎖骨から構成されており、上腕骨の先端にある、骨頭と呼ばれる球状の部分が、肩甲骨のくぼみ(関節窩)にはまり込む構造になっている【肩甲上腕関節】のことを、肩関節と呼びます。

その周りには、肩甲骨と鎖骨で構成される【肩鎖関節】や、
胸骨と鎖骨で構成される【胸鎖関節】など、複数の関節が存在しています。

他の関節と比べ、接触面が浅く、不安定なため多くの周辺の筋肉や靭帯によって支えられています。
関節の表面は軟骨で覆われており、これにより滑らかな動きが出来るようになります。

肩関節周囲炎は、肩周辺の筋肉の緊張(硬さ)により起こります。

特に、インナーマッスルといわれる深層筋の石灰化・癒着が多くみられます。

簡単にまとめると、
肩関節周囲の筋肉が硬くなり血行不良によって起こる
ものです。

肩周辺の筋肉が緊張して上がらないのであれば、筋肉の硬さを取ればいいですが、
石灰化や癒着がある場合、そこを取らない限り動きません。
肩甲骨周辺についている筋肉は多数ある為、《ここだけ柔らかくすればいい》というわけではなく、しっかりとした検査・分析が必要となります。

肩関節周囲炎の種類

大きく分けて、2種類あります。

肩を横から90度まで上げた際に、
①肩甲骨は動かず腕だけであげている
②肩甲骨も持ち上げないと腕が上がらない状態

①は筋肉の緊張なので、柔軟性をつけていけば腕は上がっていきます。

②は石灰化・癒着している可能性もあるのでしっかりと調整、アプローチをかけて
施術をしていかなくてはいけません。

肩の状態で、アプローチポイントも変わってきます。

篠崎北口はりきゅう整骨院では、現状の状況をしっかりカウンセリングを行い、
筋肉の硬さなのか、石灰化・癒着か

によっての期間などの説明も致しますので
ご安心してご来院頂けます。

肩関節周囲炎は、炎症期→拘縮期→回復期の順番で症状が出てきます。
どこの時期かによっては出る症状、やってはいけない事など様々あります。
次回、【炎症期】について詳しくお伝えしていきます!

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