腰部疾患シリーズ② 腰部脊柱管狭窄症編

2024年04月2日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

前回の坐骨神経痛シリーズ①はお読みいただけましたか?
まだの方は是非こちらからお読みください!

①では【腰椎椎間板ヘルニア】についてでしたが、今回は【腰部脊柱管狭窄症】についてお伝えしていきます。

腰部脊柱管狭窄症とは?

腰部脊柱管狭窄症は、中高年に多くみられる病気です。
私たちの身体は20歳~25歳頃から老化が始まります。年齢を重ねるにつれて老化が進腰の悩みの原因を作ります。

□□□脊柱管とは?□□□
椎骨と呼ばれる骨が積み重なってトンネル状になっています。
一つ一つの椎骨には椎孔という穴があいており、一本の管のようになっています。

これを脊柱管といい、その管の中には脳から続く脊髄神経が収まっており、それに続く馬尾神経が入っています。

しかし、老化などの影響で椎間板や腰椎が変形・変性して脊柱管が挟まると、その中を通っている馬尾神経が圧迫されてしまいます。
馬尾神経は脚部の神経をコントロールしているので圧迫されると神経の働きが乱れ、足に痛みやシビレ感を起こしたり、動きが悪くなったりしてしまうのです。

原因

脊柱管の狭窄は、加齢性の変化で、椎間板の変性や骨の変形・靭帯の緩みなどが原因になります。また、生まれつき脊柱管が狭く発症するケースもあるといわれています。
一般的に、腰椎椎間板ヘルニアは若い世代に多く、腰部脊柱管狭窄症は40歳以降の中高年が発症しやすいとされています。
ですが、下肢の動脈硬化症などの血流障害でも同じ症状が出てしまうので病院で正確な判断をしてもらうことをお勧めします。

症状

代表的な症状は【坐骨神経痛】と【間欠性跛行】です。

間欠性跛行は、一定の座間歩いていると痛みが出てきて歩けなくなりますが、数分間休んでいると痛みが落ち着いてきて再度歩行できる。という状態を繰り返すことです。
その他にも、足の重だるさや足裏の違和感などを感じる方もいます。
60~80%の方は出現する症状です。

坐骨神経痛

検査

脊柱管狭窄症の診断は、レントゲンのみでは難しく、MRIやCTなどの検査が必要となります。

MRIは、椎間板や神経などの水分を含んだ柔らかい組織を写しだし、CTでは骨が飛び出すことによる狭窄などを確かめることが出来ます。

確定診断のため、神経根ブロック・造影検査などの検査を追加して行うこともあります。
脊柱管狭窄症は画像の結果と症状が一致しないことも多く、注意して診断を行う必要があります。

※閉塞性動脈硬化症などといった血管の病気によって狭窄症と類似した症状がでる可能性もある為、鑑別のために血液検査を行うこともあります。

治療法

症状がひどい場合は手術をお勧めしていきますが、基本的にはひどくなるペースを遅らせる為に運動療法を中心的に行っていきます。
腰が反らないよう股関節(大腰筋等)周囲の柔軟性向上・腹筋、背筋の強化するための筋肉トレーニングなどを中心的に行います。
シルバーカーや自転車などで前かがみになって歩くなどの日常生活の見直しも有効的となります。

お悩みによって対処方が変わってきますので、少しでも違和感がございましたら篠崎北口はりきゅう整骨院へご相談ください。

次回のシリーズもお楽しみに!