膝関節疾患③~ランナー膝~

2025年01月10日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

ここ最近は特に寒くなってきて、お身体の不調を抱えやすくなります。
少しの違和感があったら注意が必要ですので、気を付けていきましょう。

前回の鵞足炎はお読みいただきましたでしょうか?
まだの方はこちらから!!
膝関節については、こちらからお読みください!

今回は、膝関節シリーズ3弾の腸脛靭帯炎(ランナー膝)について
お伝えしていきます。

 

1.腸脛靭帯炎とは

腸脛靱帯炎は、膝の外側が痛くなるスポーツ障害です。
長距離を走るマラソンランナーでよく発症することから、『ランナー膝』と呼ばれています。

□□腸脛靭帯とは□□
太ももの外側に位置していて、腸骨から脛骨の間を結合させているバンド(結合組織)です。
膝関節の曲げ伸ばしの際の重要な支持機構となっています。

この腸脛靭帯炎は、膝の屈伸運動を繰り返すことにより、大腿骨外側上顆(腸脛靭帯が膝の外上方の骨)を、何度も通過することで炎症が起こってしまいます。

2.腸脛靭帯炎の原因・メカニズム

腸脛靭帯炎の発生の要因は、荷重や下肢のねじれ・オーバーユース(使い過ぎ)です。
ランニング動作などの膝の屈伸運動を繰り返すことで、腸脛靭帯(太ももの外側の靭帯)と、大腿骨外側上顆が何度もこすれ、腸脛靭帯の接触面が滑膜炎(炎症)を起こし、膝の外側にズキズキとした痛みが発生します。

■■腸脛靭帯炎になりやすい人の特徴■■
・ランニングや自転車走行の時間が長い
・筋肉の柔軟性不足
・О脚などで体重が外側にかかりやすい方
・膝に繰り返し負担のかかる動作を行う方
・硬いシューズ
・ランニングの初心者や下肢の筋力が弱い方 など

□□検査方法□□
~グラスピングテスト~
膝を90度曲げた状態から、膝の外側上部2~3センチを自分の手で押さえ、膝を伸ばしていった際に痛みがでたら、陽性。

レントゲン、MRIでも局所の炎症以外に特徴的な所見はありませんが、変形性膝関節症などのほかの疾患との鑑別には有用です。
また膝の外側部での痛みが強い場合は外側半月板損傷との鑑別、ひざの内側で同様の症状がランニングなどで起こる場合は鵞足炎との鑑別が必要です。

腸脛靭帯炎の治療

保存療法が基本的で、局所の安静を保つことが重要です。
オーバーユースによる過労に対しては、運動の量を少なくする、中止をしなくてはならなくなる場合もあります。
股関節外側部を中心に、ストレッチ、筋力強化トレーニング、アイシングなどを行い症状の軽減を図っていきます。

腸脛靭帯炎が改善した後でも、ストレッチを継続して柔軟性を保つことで予防に繋がります。

□お尻。太ももの外側のストレッチ□
1.立った状態で両足を交差させる(足の間はこぶし一つ分くらい空ける)
2.両手を組んで頭の上にあげて後ろになっている足に向かって体を横に倒す
3.できるだけ体を倒した状態で30秒位キープする

腸脛靭帯炎は、負担量が多ければ多いほど症状が長引いてしまう疾患の一つです。
身体の悩みが出る前に、違和感などがありましたら一度ご相談ください。

 

膝関節疾患②~鵞足炎~

2024年12月9日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

前回は、胸郭出口症候群についてお伝えしましたが、
今回からは膝疾患シリーズに戻ります!まだ目を通していない方はこちら!

ここ最近、お悩みの患者さんが多い鵞足炎についてお伝えしていきます。

鵞足炎とは

『鵞足』と呼ばれる膝関節の内側より下にある脛骨周辺で起こる炎症をいいます。
鵞足には、半腱様筋・半膜様筋(内側ハムストリングス)と薄筋(内転筋)の腱が集まり脛骨に付着します。

ランニングや、坂道の上り下りなど膝の曲げ伸ばしを繰り返しこれらの腱は、大腿骨内顆や脛骨内顆とこすれ、また、腱同士でもこすれ合いが起こります。
このこすれ合いが強くおこり、多い回数繰り返されることで、腱の周囲を包む腱鞘や腱の間の滑走を助ける滑液包に炎症が生じて、腫れや痛みを感じる状態が『鵞足炎』です。

 

鵞足炎の原因

先程もお伝えしたように、鵞足炎は鵞足にある滑液包の炎症(滑液包炎)です。
繰り返される摩擦やストレスによって発症し、特に膝の屈曲や内旋動作が鵞足への負担となります。
特に三つの筋肉【縫工筋・半腱様筋・薄筋】の緊張が強い場合に頻繁に生じ、アスリートや運動をしている方に関わらず、『変形性膝関節症』の方にもよく見られます。
更に、直接的な打撲のような外傷も鵞足炎の発症原因となります。

鵞足炎を発症する可能性が高まる要因

□ストレッチをせず筋肉の柔軟性が乏しい
□ランニングの距離の急激な増加・急な坂道のランキング
□ハムストリングスの硬さ
□不適切なトレーニング等
□肥満・急激な体重増加   など

鵞足炎の症状

初期では、膝関節内側部よりやや下方の部位の痛み・突っ張り・腫れが主な症状です。
また、その部位を押すと更に強い痛み・接地時につんと来るような痛みを自覚することが多いですが、屈伸時に引っかかるような違和感が出るのも特徴の一つです。

動かし始めに違和感があっても、ウォーミングアップされて温まると楽になり、繰り返しの動作でまた徐々に違和感が出てきます。

症状が進行すると、温まっても違和感が消えずに痛みが増してしまったり、安静時にも同じ部位に痛みを感じてしまう場合もあります。

鵞足炎と似ている症状に【変形性膝関節症】という外傷があります。
そこの鑑別にも注意が必要ですので、こちらを参考にしてください。

 

鵞足炎の治療法

最も多い治療法は、物理療法です。
 

篠崎北口はりきゅう整骨院では、鵞足炎に対し、鵞足部に付着する筋肉の柔軟性向上・膝周囲の調整を中心に行い骨格調整を行います。

鵞足に付着する筋肉のストレッチが必要な理由は、ハムストリングスの過緊張が起こることで症状の悪化がみられるため、緊張を和らげるストレッチが有効とされています。
また、膝だけでなく膝に関わりの深い臀部・足関節などを診ていきお身体全体のバランスを整えていきます。
ですが、炎症が強く痛みが著名な時期にストレッチ運動を過剰に実践してしまうと、逆に膝の痛みが悪化する原因になりかねないので注意が必要です。

テーピングやサポーターの使用も有効的です。

鵞足炎は、再発しやすい外傷ともいわれます。
そのため、放置をするのではなく、違和感などがあったら早期の治療をお勧めします。
お身体の不調がございましたらご相談ください。

 

~番外編~ 胸郭出口症候群とは何か

2024年11月10日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です!!
 
今回は、最近当院でお悩みが増えている【胸郭出口症候群】についてお伝えしていきます。

胸郭出口とは何か

胸郭出口とは、首の付け根から、鎖骨、肩の付け根にかけての部位のことを指し、腕神経叢(神経)や鎖骨下動脈(動脈)が通っています。
この腕神経叢や鎖骨下動脈は腕から手にかけて走っているため、この通り道で圧迫されたり、引っ張られることで肩から腕にかけて痛み・シビレなどの症状が出てしまいます。

特に
①前斜角筋と中斜角筋の間
②鎖骨と第一肋骨の間(肋鎖間隙)
③小胸筋と肩甲骨の間 

でストレスを受け症状が出てしまいます。痛み、シビレが出ることを【胸郭出口症候群】といいます。

どんな人がなりやすいか

一般的になで肩の女性や上半身を鍛えている方、スポーツをする方、重労働をされる方が、胸郭出口症候群になりやすいとされています。これらの人々は、特定の部位に過度なストレスや圧力を加えることがあり、それが神経や血管の圧迫を引き起こす可能性があります。
更に頻繁に腕を上げる作業をする人もリスクが高いです。

症状

圧迫される神経や血管によって様々な症状を引き起こします。

□手が冷たく感じる
□根の浮腫み
□肩や腕、手に痛みやシビレ
□腕や手に力が入らない
□握力低下、指が動かしにくい

 

斜角筋症候群

斜角筋の肥大で神経血管を圧迫➡斜角筋隙を挟めてしまいシビレを生じる

〇原因〇
⓵パソコン・スマホなどを見るときの姿勢
⇒首を曲げている時間が長いので斜角筋を酷使してしまう

②重い荷物の上げ下げ、子供の抱っこ
⇒腕をよく使ってしまう

③なで肩の人
⇒肩がカバンの重さ等で下に下がっている状態は斜角筋に牽引力がかかっている状態に
なってしまう

〇テスト法〇
・アドソンテスト
➡両手を膝に置き、後屈・患側へ回旋し深呼吸をして息を止めさせて、頭骨動脈の拍動焼失を確認し、消失したら陽性。

・モーリーテスト
➡患側の鎖骨上窩で腕神経叢を圧迫し、上肢・胸あたりにシビレや痛みが出たら陽性

肋鎖症候群

肋骨と鎖骨の間で神経・血管が挟まり痛みが出る。

〇原因〇
①なで肩
②リュックなどの重い荷物を背負う
➡肩が下がって鎖骨と第一肋骨の感激が狭くなり、神経が圧迫を受けて起こる(リュックサック麻痺)

〇テスト法〇

エデンテスト
➡座った状態で、胸を張らせ両肩を後下方へ。(肋骨と鎖骨の間が狭くなる姿勢)
頭骨動脈の脈が弱くなる・シビレ痛みが出たら陽性。

小胸筋症候群

小胸筋の過緊張から起こる。

〇原因〇
①なで肩情勢
②筋トレ(特に胸トレ)をする方

〇症状〇
肩こりからくるだるさ・冷え・指のシビレが悪化していき、指先や手の感覚異常・力が入りにくくなる。
➡特に、手をあげたり、重いものをかけたりすると悪化するがお風呂で湯船に浸かると楽になる場合もある。

〇テスト法〇
ライトテスト
➡座った状態で、肩関節を90度外転・外旋し、肘関節を90度屈曲位(小胸筋が緊張する姿勢)で行い、頭骨動脈の脈が弱くなる・シビレや痛みが発生すると陽性。

ルーステスト
➡両腕を上げて、握ったり開いたりを繰り返して3分以内に症状が出てきたら陽性。

 

胸郭出口症候群には、種類があり検査法・治療内容が少しずつ変わってきます。
お身体の不調がある方は早めのチェックが必要です。

膝関節疾患について~変形性膝関節症篇~

2024年10月9日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

最近、涼しくなる日が多くなってきました。寒暖差での体調不良などが増えてきますので体調管理には気をつけていきましょう!

今回からは、膝関節疾患シリーズです。
まずは、膝についてのこちらをご覧ください。

膝関節疾患は多くあり、老若男女関係なく悩みが多い部分ですので
長期シリーズとなります。
今月は、【変形性膝関節症】についてお伝えします。

変形性膝関節症とは

【変形性膝関節症】は、大腿骨と脛骨(太ももの骨とすねの骨)が接している膝関節に、悩みなどの症状が現れる病気です。
具体的には、クッションの役割を果たしている【軟骨】がすり減って炎症を引き起こし、痛みが生じます。
炎症によって関節液の分泌量が増え、〖水が溜まる〗という状態になるのも特徴のひとつです。

※写真左は正常膝関節

中年以降の男女に症状が現れる傾向にありますが、
男女比は、「1:4」で女性が多いことも特徴のひとつです

症状

変形性膝関節症の主な症状として挙げられるのは、膝を動かしたときに現れる痛み「動作時痛」です。
この症状には、段階がありどんどん重症化していきます。

初期

膝を使用した動作の開始時に痛みが生じます。
具体的には、立ち上がった瞬間や歩き始めの1~2歩目に膝が痛みます。ですが、動作を続けていると徐々に痛みは和らぎます。

中期

動作中、痛みが途切れることなく持続したり、歩きにくくなったり済ます。
□特に膝の内側が痛む
□両足の膝の間隔が広がる「О脚」になる
などの特徴があります。

末期

動作の間だけでなく、安静にして足を動かさないようにしていても痛みに襲われます。

 

□立ち上がり・歩き出しの痛み□
机や、手すりがないとゆっくりしか立てない。そっとしか歩きだせない事や、びっこを引いてしまうなど。

□階段昇降時の痛み□
手すりで一段ずつ、後ろ向きに降りる。
酷いと上り下りできません。

□熱感・腫脹□
関節炎の症状で膝にお水が溜まる。炎症性の熱感・安静時でも痛みが出てしまう可能性があります。

□曲げ伸ばしの制限□
軟骨のみならず、骨まで削り取られてくると、膝の完全な曲げ伸ばしができなくなり、正座やしゃがみ込みなどができなくなります。

□膝崩れ□
歩いている時に膝がガクッと折れ込んでしまったり、足が地面に引っかかることがあります。

□夜間痛□
寝返り時などで、痛みを生じる事があります。

原因

変形性膝関節症の直接的な原因は膝の軟骨がすり減ることにあります。しかし、軟骨がすり減る原因は人によって様々です。

最も多いのは「老化」です。
膝関節の軟骨は年齢と共に弾力を失い、再生しにくくなってきます。
その中で使い続けるとどんどん軟骨がすり減っていき、最終的には動作時痛が現れます。
また、「肥満」「遺伝」も原因の一つとして挙げられます。

女性が多い原因として、
①女性ホルモン
②筋肉量の減少   が挙げられます。

予防

ある程度年齢を重ねたら、膝を酷使しないことが大切です。

・正座はなるべくしない
・トイレは洋式を使用する  
など日常生活から意識できることもあります。

安静にし過ぎても筋量が落ちてしまうので、適度な運動も必要となります。
まずは今よりも進行させないことが大切ですので、お悩みがある方はお身体のケアをお勧めします。

 

シミと鍼治療

2024年09月8日

江戸川区駅周辺にお住いの皆様こんにちは!
篠崎北口はりきゅう接骨院です。

前回今ではニキビについてお話してきましたが今回はシミについてお話していきます。

シミとは

シミとは、肌に黒色メラニンが過剰に蓄積し、肌が部分的に茶色にみえる状態のことをいいます。
シミがあると、肌に色むらができるため、肌がくすんでみえたり、実年齢よりも老けてみえたりします。

黒色メラニンはシミの原因になるため、「肌の敵」と思ってしまいがちですが、実は紫外線によるダメージから肌を守るはたらきをもっています。
紫外線を浴びると、表皮の基底層にあるメラノサイト(メラニン形成細胞)で黒色メラニンが作り出されます。

黒色メラニンを含む表皮細胞によってバリア機能を形成し、紫外線による肌へのダメージを未然に防ぎます。
つまり、黒色メラニンは肌トラブルや病気(皮膚がんなど)を防ぐためになくてはならない大切な物質なのです。

しみの原因

黒色メラニンは、毎日メラノサイトで生成され、そのあと体の外へ排出されます。
健康な肌では、ターンオーバーによって、この生成と排出のバランスが保たれています。
ところが、紫外線を浴び過ぎたり、ターンオーバーのサイクルが乱れたりすると、黒色メラニンの生成と排出のバランスが崩れ、黒色メラニンが表皮に過剰に蓄積されてしまいます。
この過剰に蓄積された黒色メラニンが、シミ・そばかすの原因になるのです。

シミの対策

日焼けやしみに「ビタミンCがいい」ということを聞いたことはありませんか?でもなぜビタミンCが、しみや日焼けに効果的なのかというと、ご存知ない方が多いのではないでしょうか?
ビタミンCは2つのアプローチによって、しみに働きかけると考えられています。

1.しみをできにくくする

ビタミンCには、しみや日焼けの原因となる「メラニン色素」を作らせなくする働きがあり、メラニン色素は、無色の「チロシン」という前駆物質が、酵素である「チロシナーゼ」によって、有色のメラニンに変化させられることで生成されます。
ビタミンCには、このメラニンの生成に不可欠な、チロシナーゼの働きを抑制することによって、しみをできにくくする、という働きがあります。

2.できたしみを薄くする

ビタミンCには、もうできてしまったしみ、つまりメラニンに対しても働きかけます。メラニンを還元し、その色を薄くするのです。 この二つの働きによってビタミンCは、しみを目立たなくする、非常に効果的な成分といえるでしょう。

ビタミンCをたっぷり含む食べ物を摂取することは、しみの予防、そしてできてしまったしみのケアにも効果的です。
どのような食品がビタミンCを豊富に含むかというと、主なものとしては、野菜や果物です。
野菜では、トマトピーマンホウレンソウなどに豊富に含まれます。
果物はイチゴレモンオレンジなどに豊富に含まれます。
少し意外なところでは、ジャガイモにもビタミンCが多く含まれています。

※ジャガイモのビタミンCは熱を加えても安定しているので、煮込み料理などでもビタミンCが摂取できます。

・当院の美容鍼は、シミのある皮膚の周りに鍼を打ち血流を良くし新しく生まれてくる皮膚がきれいに皮膚表面に出てくるようにします。

血液について

2024年09月2日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

突然ですが、みなさん【血液】は綺麗でサラサラ状態ですか?
血液は、身体の全細胞に栄養と酸素を送り届け尊廃物を回収する【命の泉】です。
汚れて流れが悪くなると、身体は様々な方法で血液を浄化しようとします。

病気とは、血液が汚れているというサイン(警告)なのです。

血液が汚れると病気になる理由

血液がドロドロになって血液の流れが悪くなることを、漢方医学では『瘀血』といいます。
通常、血管内を流れる血液は小川のようにサラサラ流れていますが、瘀血になると、流れが悪くなってよどみ、まるでどぶ川のように汚れてしまいます。

血液は全身の60兆個の細胞を巡って栄養素と酸素を体内の隅々まで送り届けますが、血液が汚れると、細胞まで汚染されることになります。
そこで、血液が汚れると、体内ではその汚れから何とかして細胞を守ろうとする働きが起こります。湿疹・蕁麻疹などに発疹は、悪いものを皮膚から排泄しようとする現れです。

更に血液の汚れが進むと血管の内壁に汚れが沈着し(動脈硬化)、血管が細くなって限界が来ると、今度は血管内で血液の汚れが固まり、血栓ができます。これらの病気を一時的に手術や薬などで抑えても、血液は汚れたままなので浄化方法が、血液の汚れを固め、出血させる事しかなくなってしまうのです。
これが、ガンです。
このように漢方医学では、すべての病気は血液の汚れからくると考えられます。

血液が汚れる原因

食べ過ぎ

『肉や卵をたっぷり食べるのは身体にいい』
高脂肪食品を食べ過ぎると血液がドロドロ・ベタベタになり、食べ過ぎは血液中の糖分や脂肪分、たんぱく質などを増加させ血液を汚します。
また、肉食中心の欧米型の食事は、日本人のDNAに合わず、消化・吸収・代謝・排泄過程に支障をきたします。

体の冷え

身体が冷えると代謝が悪くなり、糖や脂肪、たんぱく質などが不完全燃焼を起こして燃えカス(中間代謝産物)が増え血液を汚し瘀血を引き起こします。

□身体を冷やす原因□
・水分の取りすぎ・シャワーで済ませる・運動不足・ストレス・
陰性食品の食べ過ぎ(お菓子・化学薬品・牛乳・清涼飲料水・瓜類など)

運動不足とストレス

・身体的、精神的ストレスでの負の連鎖や、消費カロリーよりも摂取カロリーの方が多いなどが主な原因となります。

□サラサラした健康的な血液にする方法□
◎腹八分目、できれば六分目を心掛ける
➡ゆっくりよく噛んで食べれば、食べ過ぎは防げる
早食いの人は、お腹が一杯になっても、脳の満腹中枢が「満腹」と感じない為、大量に食べてしまいます。

◎血液をサラサラにする食品をとる
➡発酵食品を多く撮る
ヨーグルト、納豆、豆腐、チーズなど

◎入浴で身体を温める
➡血管が広がり、血液が勢いよく全身に流れ始める
血流が良くなることで内臓や筋肉への酸素供給や栄養補給が増し、腎臓や肺からの老廃物の排泄作用も促されます。

◎運動で身体を温める
➡体温が上昇し血液の流れが良くなる

お身体を健康的にするために、外的アプローチの他に体内からのアプローチをすることも大切になりますので、まずは自分の生活の見直しからおこなってみてください!!

ニキビと美容鍼③

2024年08月20日

江戸川区篠崎駅周辺にお住いの皆さんこんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

日本人の約9割(約5人に1人)の人が悩まされている「ニキビ」について先月からお話させて頂いております。まだの方はこちらをご覧ください
先月はニキビの種類と症状についてお話ししましたが今回はニキビのケアの仕方と当院での施術の仕方についてお話していきます。

ニキビのケアの仕方

ニキビには、主にセルフケアとクリニックや病院、接骨院での治療のあります。
セルフケアでは肌を清潔に保ち保湿を十分に行うことが重要です。

一方、セルフケアだけでは改善が見られない場合や重症のニキビ(黄色ニキビ)には、皮膚科専門医による治療が必要です。
クリニックなどでは保険適用の外用薬や内服薬による治療に加え、ケミカルピーリングやレーザー治療などの選択肢もあります。

※ケミカルピーリングは、医療機関などで受けられる肌の治療方法の一つです。
医療用の高濃度薬剤を肌に塗布することで汚れた角質や表皮を剥がし、肌の表面をきれいにします。
同時に肌のターンオーバーを整える作用もあり、肌質の改善効果が期待できる治療方法です。

 

ニキビを悪化させる4つの間違ったセルフケア

ここでは、ニキビを悪化させる間違ったセルフケアについてお話しします。

1.ニキビを潰す・膿を出す

ニキビを潰したり、膿を無理に出そうとしたりするのは避けましょう。

炎症が悪化し、ニキビ跡や色素沈着のリスクが高まります。
細菌が周囲に広がることで炎症がさらに悪化し、肌を傷つけることでニキビ跡が残りやすくなります。
ニキビができても決して潰さないことが重要です。

2.ニキビを放置する

ニキビが治るまで放置するのは、得策ではありません。
放置することでアクネ菌や皮脂の蓄積を招き、ニキビの悪化やニキビ跡が残りやすくなる原因になる場合もあります。
また、ニキビの炎症が深部に及ぶと治療が難しくなることもあります。

3.肌に摩擦を与えるケア

ふき取りが必要な化粧品やスクラブ入りの洗顔料は、肌に摩擦を与えニキビを悪化させる可能性があります。
肌を擦ることで角質層が傷つきバリア機能が低下し、細菌が侵入しやすくなるため、炎症が悪化する恐れがあります。
泡立ちが良く肌に優しい洗顔料を使い、指の腹で優しく洗うようにしましょう。

4.過剰に洗顔する

ニキビができると皮脂が原因だと考え、頻繁に洗顔する人もいます。
しかし、過剰な洗顔は皮脂を取り過ぎてしまうため、肌の乾燥を引き起こします。

肌が乾燥するとバリア機能が低下し、外的刺激から肌を守れなくなります。
結果的に炎症を起こしやすくなりニキビが悪化するため、注意が必要です。
※洗顔は1日2回が推奨されています。

 

ニキビを治す3つの正しいセルフケア

ここでは、ニキビを効果的に治すための正しいセルフケア方法を紹介します。

1.肌を清潔に保つ

ニキビケアの基本は、肌を清潔に保つことです。
1日2回適切に洗顔し、清潔なタオルを使用しましょう。
洗顔料は、低刺激性のものを選ぶことがポイントです。

また、寝具を定期的に交換したり、メイク道具を清潔に管理したりすることも大切です。
肌への雑菌の付着を防ぎ、ニキビの改善につながります。

2.保湿する

ニキビができている肌でも、しっかりと保湿することが大切です。
肌の表面は油っぽく見えても、内部は水分不足になっていることがあります。

肌の乾燥によりさらに皮脂分泌が促進され、ニキビが悪化する悪循環に陥りやすくなります。
肌のバリア機能を維持し刺激から肌を守るためには、低刺激性の保湿剤を選んで肌の水分量を保持することが重要です。

3.生活習慣を見直す

健康的な生活習慣も、ニキビを治すために欠かせません。
不規則な生活習慣やストレスはホルモンバランスを乱し、ニキビを悪化させる要因になります。
規則正しい生活リズムを心がけ、十分な睡眠をとりましょう。
炭水化物たんぱく質野菜や海藻類などを取り入れたバランスの良い食事を心がけることや、ウォーキング軽いランニング筋トレなどの適度な運動を取り入れることも大切です。
内側から健康的な体を作ることが、ニキビの改善をサポートします。

正しいセルフケアを実践してもなかなか治らないニキビは、放置すると悪化する場合もあるので悪化する前に相談をしましょう。

ニキビの状態に合わせた適切なケアが、健康的な肌を取り戻すポイントといえます。

当院での施術

当院ではニキビの周りに対して鍼による刺激を入れることによって、皮膚への血流を上げて肌のターンオーバーを良くするだけでなく、新しく生まれてくる皮膚の状態を少しでも良くし見た目の部分からもアプローチを行います。
ニキビ自体に刺激を入れているわけではないので皮膚が固まる心配もないし、肌のターンオーバーと一緒に皮膚内の老廃物も排出 出来るようになるので結果的にニキビの改善や定期的に行えば予防、ケアにもなります。

 

膝関節疾患について~膝関節とは何か~

2024年08月15日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です!

 前回までは、腰部疾患シリーズをお伝えしました。
まだお読みでない方は、こちらからまず読んでみてください!

今回のシリーズは【膝】に関しての症状をお伝えしていきます。
老若男女問わず悩みが多いとされる膝ですが、まず【膝関節】とは何か?というところからお伝えしていこうと思います!

膝関節とは

膝関節は、大腿骨(もも前の骨)と脛骨(すねの骨)と膝蓋骨(お膝の皿)で構成されており、脛骨の外側には腓骨という骨が寄り添うように存在します。

関節部分の脛骨はほぼ平らな形でその上を凸状の大腿骨が『転がり滑る』ようにして動きます。平らな板の上を丸いボールが転がるところを想像すると、それはとても不安定であることがわかりますね。
そこで膝を安定させるために、骨と骨を繋ぐ靭帯が重要な役割を果たします。

・側副靭帯→左右に関節がずれないように
・前十字靭帯→前に関節がずれないように
・後十字靭帯→後ろに関節がずれないように 働いています。

膝関節の中の構造

骨の表面はなめらかな関節軟骨で覆われています。

□関節軟骨とは□
関節の骨の表面をおおっている厚さ2~7ミリくらいの層で、水分量が多く関節にかかる体重を吸収して、関節の動きを滑らかにします。
血管・リンパ管・神経が通っていないため、一回傷つくとなかなか回復しないことが特徴的です。

軟骨の隙間に半月板があり、関節部分は関節包で覆われ、その内側の滑膜は、潤滑油の役割をする関節液を分泌します。

軟骨・半月板・関節液の働きによって膝関節は非常に滑らかに動くようになっています。

□滑膜とは□
関節包の内側の関節に最も近いところにある膜で関節液を生産して関節内に送り込み、古くなった関節液を再び吸収して取り除きます。
関節リウマチなどによって滑膜に炎症が起きると、膜が肥厚したり増殖して正常に機能しなくなります。
更に炎症が続いて滑膜の増殖が進むと、徐々に軟骨や骨を破壊してしまうのです。
分泌する関節液は、粘調度が低くなり量も増えます。
粘調度の低い関節液は、潤滑油としてとしての役割が十分に行えなくなり、古くなった関節液の吸収が追い付かず関節内に大量の液体が充満して関節水腫(=水が溜まる状態)を引き起こし関節の腫れなどを増強する原因になります。

□関節液とは□
粘調度の高いヒアルロン酸とコンドロイチン硫酸という物質が主な成分です。
滑膜から分泌されて、古くなると再び滑膜から吸収されます。関節内にある関節液の量は関節によって違いますが、正常な膝関節では数mlです。
関節に炎症が起こると粘調度の低い関節液が多量に分泌され、滑膜からの吸収が追い付かなくなり、酷いと30ml以上になり【水が溜まった状態】になってしまうのです。

※膝関節の曲がる角度は最大で約150度(正座をするときの角度)
しゃがむ時には約120度、歩行時には約60度曲がります。

膝関節の症状は、大人から子供まで出てきます。
次回から細かく分けてシリーズ化していきますので、お待ちください!

腰部疾患シリーズ⑤ 側弯症編

2024年07月12日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

前回のブログは読んでいただけましたか?
まだの方はこちらから!

腰部疾患シリーズをまだ読んでいない方はこちらから!

 
今回は側弯症についてお伝えしていきます。

側弯症とは?

椎骨というブロック状の骨が椎間板というクッションを挟むことで柱のように積み重なった構造を脊柱と呼びます。
頚椎(首)は7個・胸椎(胸)は12個・腰椎(腰)は5個存在し、更に仙骨・尾骨へと繋がり脊柱が成り立っており、脊柱を横から見ると、頚椎・腰椎は前方に湾曲【前弯】し胸椎は後方に湾曲【後湾】しています。

脊柱を正面から見た場合に、左右に曲がっている状態が脊柱側弯症です。
湾曲の大きさは、上下で最も傾いている背骨同士のなす角度を【コブ角】といい、これで判断しこのコブ角が10度以上あるものが、側弯症です。

側弯症は手術が必要と判断される角度(40~50度以上)になっても痛みなどの症状が出ることは稀ですが、進行してくると健康に直接影響を及ぼすような障害を引き起こしてしまうことがあります。

原因

側弯症の原因として最も頻度が高いのは、【特発性】といって原因がわからないものです。
側弯症全体では、80~85%を占めており、その他は、原因である病気がわかっている側弯症です。

突発性の側弯症

年齢による分類

① 乳幼児期側弯症
 3歳以下で発症し、男児に多い。
② 学童期側弯症 
 4~9歳に発症し、進行する例が多くみられる。
③ 思春期側弯
 10歳以降に発症し、多くは女子。

身長が伸びている時や、二次性徴が落ち着くまでの間は側弯が進行しやすい期間になります。年齢でいうと10歳~15歳くらいの期間になります。

原因である病気がわかっている側弯症

*先天性側弯症*
椎骨に生まれつきの形の異常がある為発症する側弯症。
*神経・筋原性側弯症*
様々な神経や筋肉の病気が原因で発症する側弯症。
(脊髄空洞症・脳性麻痺・筋ジストロフィーが代表的)
*神経線維腫症による側弯症*
レックリングハウゼン病ともいい、色素斑・皮膚腫瘍などにより診断されます。
*間葉系疾患による側弯症*
血管や結合組織の生まれつきの病気による側弯症で、マルファン症候群が代表的な病気です。

その他、放射線治療・やけどによるケロイド・代謝疾患などでも側弯症は起こります。

治療法

1.経過観察
成長期に25°未満の場合は、定期的なX線検査と整形外科医による診察を受けることが大切です。

2.装具治療
一般的に20°~45°の中等度の側弯症の場合、進行防止のために装具治療を行います。装具時間が長いほど効果があります。
成長が止まり、骨が成熟し進行もなければ徐々に装具装着時間を減らし、装具治療を終了します。

3.手術治療
重度(50°以上もしくは半年で5~10°以上の進行)の側弯症の場合、手術治療が矯正、進行を防止できる唯一の方法です。
現在では適切な予防や対処も行われ、手術治療の安全性が向上しています。
施術の様子
側弯症は経過観察でいいもの、そうでないものがあるので自己判断でなく、
先生の指示に従いましょう。

ニキビと美容鍼②

2024年07月3日

江戸川区篠崎駅周辺にお住いの皆さんこんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

日本人の約9割(約5人に1人)の人が悩まされている「ニキビ」について先月からお話させて頂いております。まだの方はこちらをご覧ください
先月はニキビとはどんなものか、ニキビの原因は何かについてでしたが今回はニキビの種類と症状についてお話していきます。

ニキビの種類と症状

一般的にニキビと言うとプクッと腫れものができて潰すと中から白いものが出てきて後々跡になる…そんな想像をする方が多いかと思います。

 

 

初期段階

「白ニキビ」は、毛穴の中に皮脂がたまっている状態で、ニキビになりたての段階です。
毛穴まわりの角質肥厚などによって毛穴がふさがれて、排出できなくなった皮脂が毛穴内にたまることでブツブツと盛り上がっています。
毛穴が閉じているため医学的には「閉鎖面皰(へいさめんぽう)」と呼ばれます。

症状

白ニキビには腫れや痛み、かゆみといった自覚症状はなく、ニキビができていることに気づかない方もいます。
パッと見では分かりにくいですが、さわるとザラザラしており、放置していると症状が進行していきます。

対策

毛穴をふさいでいる古い角質や皮脂を取り除き、毛穴内にたまった皮脂が排出できるようにする治療やケアが必要です。
予防のためには、メイクや皮脂の汚れが毛穴に残らないよう、きちんと洗い落とし、保湿をしっかりしていくことが大切です。
毛穴をつまらせないように日頃から角質ケアなどをしておくようにしましょう。

酸化段階(黒ニキビ)

白ニキビが進行すると毛穴の入り口が開き、毛穴に詰まっていた皮脂や古い角質などが空気にさらされて酸化して黒く変色します、この状態が黒ニキビです。
毛穴が開いているため、医学的には「開放面皰(かいほうめんぽう)」と呼ばれます。

症状

白ニキビと同じく、炎症はなく痛みや赤みのような自覚症状は見られません。
また、ほくろ毛穴汚れと見間違うとケアが遅れて症状が進行してしまうことがあります。

対策

毛穴が開いてはいますが、毛穴が詰まった状態であることに変わりはないので、古い角質や皮脂を除去して、たまった皮脂が排出できるようにする治療やケアが必要です。
白ニキビ同様、肌のターンオーバーを促す角質ケアが有効です。

炎症段階(赤ニキビ)

白ニキビの状態が改善されないと、毛包の中でアクネ菌が繁殖し、炎症を引き起こします。
炎症によって赤みや腫れが生じたものが「赤ニキビ」です。
毛穴の中にたまった皮脂がアクネ菌の栄養源となって増殖させてしまいます。
赤ニキビは、医学的には「紅色丘疹(こうしょくきゅうしん)」といいます。

 

症状

炎症が起こり、赤みが強く、皮膚が盛り上がっています。
痛みやかゆみを感じる赤ニキビもあります。

対策

炎症を抑える治療が必要です。
早く炎症を抑えないと症状が悪化してニキビ跡になってしまうこともあります。
皮膚科や美容皮膚科で処方してもらう外用剤や内服薬などの使用や、ケミカルピーリング、イオン導入などの院内施術を行うと治りが早いです。
白ニキビの段階で適切なケアを行うことが赤ニキビの予防になります。

 

化膿段階(黄ニキビ)

赤ニキビがさらに進行すると、黄色ブドウ球菌まで増殖して膿ができてしまう「黄ニキビ」になります。
炎症が真皮にまで到達してしまうと、クレータ状にデコボコした「ニキビ跡」を作ってしまう恐れがあります。
黄ニキビは医学的には「膿疱(のうほう)」といいます。

 

 

症状

ニキビの中央の皮膚が薄くなっていて、クリーム色の膿が透けて見えている状態です。
赤ニキビと同じく、痛みを感じることがあり、かゆみも伴うことがあります。
毛穴の中や周りで炎症が広って毛包壁が破れると、周辺の真皮にまで内容物が漏れ出し、さらに強い炎症を引き起こします。

対策

 

 

炎症を抑える外用剤や内服薬が必要です。
黄ニキビの中にある膿を出そうとして無理につぶすと、悪化する恐れがあるだけでなく、

ニキビ跡の凹みを残すリスクが高まります。
ここまで炎症が進むと自分でニキビをきれいに治すことはむずかしいめ、美容皮膚科への受信をお勧めします。

 

 

1か月間、週2回通った方の変化になります。
全体的にニキビ跡が減り、大きなニキビの数も初回の時に比べて小さくなったのではないかなと思います。シミやシワ肌のたるみなどニキビ以外にも気になる症状など有りましたらお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

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