肩甲骨はがし

  • 肩こりがひどい
  • 肩甲骨が浮き出ない
  • 姿勢が悪いといわれる
  • 手を後ろに回しても回らない
  • 腕を動かすとゴリゴリ鳴る

皆さんは肩甲骨はがしはご存じですか?

肩こりや首こり、頭痛、姿勢改善に対しても有効な施術法です。
今回は、そんな肩甲骨はがしについてお話させていただければと思います。

肩甲骨とは?

まず肩甲骨についてお話させていただければと思います。

肩甲骨とは?

肩甲骨とは、背部のある骨で、胸郭の構成や、上肢帯を構成する三角形の平たい骨で、頚椎、胸椎、上肢、肋骨などに約18種類の筋肉が付着するため、上半身の運動などには重要な部位になります。

特に関係の強い腕と肩甲骨で、≪肩甲上腕関節≫を構成し、肩甲骨と体幹で≪肩甲胸郭関節≫を構成します。

腕を上げるために、この肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節の連動が大切になります。
腕を180度上げるためには腕と肩甲骨が2:1の関係で連動して動いていきます。つまり土台が動かなければ120度までしか腕は上がらないのです。

さらに、肩甲骨と腕をつなぐ肩甲上腕関節は、非常に不安定な関節ということでも有名です。けん玉のように、受け皿と玉の大きさのバランスが、玉の方が大きく受け皿が小さい関係で、大きなメリットもある代わりにデメリットも大きく存在します。

メリットとしては、可動域がとても広いことにあります。前にも後ろにもある程度は動きますね。
デメリットとしては、可動域が大きいあまり安定性に欠けるため脱臼などのリスクが大きいことがあげられます。

メリットの可動域が広いあまり、野球などでボールを投げる動作ができてしまうので繰り返しの力により負担がたまりやすく野球肩などのケガにもつながってしまいます。

この不安定な関節を支えるために肩甲骨から腕にかけて無数の筋肉が支えるために分布されています。

また、デスクワークやスマホを使うことが多くなった現代では不良姿勢が増えてきます。頭の位置や肩甲骨自体の位置以上がみられるため肩甲骨周囲の筋肉が緊張してしまいます。

ですので、肩甲骨の周りの筋肉が固くなってしまうことで血流障害が起きてしまい肩こりなどにつながってしまいます。

肩甲骨はがしとは?

上記の通り、肩甲骨には無数の筋肉が付着しています。

その筋肉が不良姿勢などで硬くなってしまい、動きが悪くなると血流も流れず発痛物質などもたまった状態になります。これが肩こりの正体になりますので、肩こりを改善していくためには肩甲骨の周囲の筋肉をストレッチなどしていくことが大切になります。

肩甲骨はがしとは、胸郭と肩甲骨が筋肉で関節しているため、それをストレッチする際にはがしているように見えるため肩甲骨はがしと言われます。

特に大切なのは、背骨と肩甲骨を結ぶ筋肉の菱形筋や、肋骨と肩甲骨を結ぶ筋肉の前鋸筋肩甲骨を外に広げてしまう小胸筋になります。

この重要な筋肉を、ストレッチ=肩甲骨はがしをしていくことで筋肉の柔軟性が向上、血流促進、位置の正常化が計れます。
そうすることで、肩こりがすっきりしたり姿勢の改善につながります。

セルフ肩甲骨はがし

肩こりや、頭痛などをすでに抱えている方は、ぜひとも直接お身体を診させていただければと思いますが、ご自身のケアも大切になります。

菱形筋ストレッチ

肩甲骨の内側の筋肉のストレッチです。

①椅子に座り、伸ばす方の手で伸ばす方の足を内側からつかみます。

②そのままつかんだまま、足を前に蹴るようにして伸ばしていきます。

③伸ばした状態で、蹴る角度を上や下に変え伸ばす場所を変えていきます。15秒~30秒かけて伸ばしていきます。

 

前鋸筋ほぐし

※痛みが出るので注意が必要です

①右手で左の脇腹の肋骨に指先を当てる

②肋骨に沿って指を少し押し付けながら下から上になぞっていく

③10回ほど行ったら反対側も行う

 

最後に

お伝えしたストレッチはあくまでも簡単なケアになります。肩甲骨の硬さは、肩こりだけでなく姿勢の悪さや手のしびれなどにもつながってしまいます。

もしお体の不調を感じた方は、お早めにお越しいただくことをお勧めいたします。