膝関節疾患について~変形性膝関節症篇~
2024年10月9日
こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。
最近、涼しくなる日が多くなってきました。寒暖差での体調不良などが増えてきますので体調管理には気をつけていきましょう!
今回からは、膝関節疾患シリーズです。
まずは、膝についてのこちらをご覧ください。
膝関節疾患は多くあり、老若男女関係なく悩みが多い部分ですので
長期シリーズとなります。
今月は、【変形性膝関節症】についてお伝えします。
変形性膝関節症とは
【変形性膝関節症】は、大腿骨と脛骨(太ももの骨とすねの骨)が接している膝関節に、悩みなどの症状が現れる病気です。
具体的には、クッションの役割を果たしている【軟骨】がすり減って炎症を引き起こし、痛みが生じます。
炎症によって関節液の分泌量が増え、〖水が溜まる〗という状態になるのも特徴のひとつです。
※写真左は正常膝関節
中年以降の男女に症状が現れる傾向にありますが、
男女比は、「1:4」で女性が多いことも特徴のひとつです
症状
変形性膝関節症の主な症状として挙げられるのは、膝を動かしたときに現れる痛み「動作時痛」です。
この症状には、段階がありどんどん重症化していきます。
初期
膝を使用した動作の開始時に痛みが生じます。
具体的には、立ち上がった瞬間や歩き始めの1~2歩目に膝が痛みます。ですが、動作を続けていると徐々に痛みは和らぎます。
中期
動作中、痛みが途切れることなく持続したり、歩きにくくなったり済ます。
□特に膝の内側が痛む
□両足の膝の間隔が広がる「О脚」になる
などの特徴があります。
末期
動作の間だけでなく、安静にして足を動かさないようにしていても痛みに襲われます。
□立ち上がり・歩き出しの痛み□
机や、手すりがないとゆっくりしか立てない。そっとしか歩きだせない事や、びっこを引いてしまうなど。
□階段昇降時の痛み□
手すりで一段ずつ、後ろ向きに降りる。
酷いと上り下りできません。
□熱感・腫脹□
関節炎の症状で膝にお水が溜まる。炎症性の熱感・安静時でも痛みが出てしまう可能性があります。
□曲げ伸ばしの制限□
軟骨のみならず、骨まで削り取られてくると、膝の完全な曲げ伸ばしができなくなり、正座やしゃがみ込みなどができなくなります。
□膝崩れ□
歩いている時に膝がガクッと折れ込んでしまったり、足が地面に引っかかることがあります。
□夜間痛□
寝返り時などで、痛みを生じる事があります。
原因
変形性膝関節症の直接的な原因は膝の軟骨がすり減ることにあります。しかし、軟骨がすり減る原因は人によって様々です。
最も多いのは「老化」です。
膝関節の軟骨は年齢と共に弾力を失い、再生しにくくなってきます。
その中で使い続けるとどんどん軟骨がすり減っていき、最終的には動作時痛が現れます。
また、「肥満」「遺伝」も原因の一つとして挙げられます。
女性が多い原因として、
①女性ホルモン
②筋肉量の減少 が挙げられます。
予防
ある程度年齢を重ねたら、膝を酷使しないことが大切です。
・正座はなるべくしない
・トイレは洋式を使用する
など日常生活から意識できることもあります。
安静にし過ぎても筋量が落ちてしまうので、適度な運動も必要となります。
まずは今よりも進行させないことが大切ですので、お悩みがある方はお身体のケアをお勧めします。