~番外編~ 胸郭出口症候群とは何か
2024年11月10日
こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です!!
今回は、最近当院でお悩みが増えている【胸郭出口症候群】についてお伝えしていきます。
胸郭出口とは何か
胸郭出口とは、首の付け根から、鎖骨、肩の付け根にかけての部位のことを指し、腕神経叢(神経)や鎖骨下動脈(動脈)が通っています。
この腕神経叢や鎖骨下動脈は腕から手にかけて走っているため、この通り道で圧迫されたり、引っ張られることで肩から腕にかけて痛み・シビレなどの症状が出てしまいます。
特に
①前斜角筋と中斜角筋の間
②鎖骨と第一肋骨の間(肋鎖間隙)
③小胸筋と肩甲骨の間
でストレスを受け症状が出てしまいます。痛み、シビレが出ることを【胸郭出口症候群】といいます。
どんな人がなりやすいか
一般的になで肩の女性や上半身を鍛えている方、スポーツをする方、重労働をされる方が、胸郭出口症候群になりやすいとされています。これらの人々は、特定の部位に過度なストレスや圧力を加えることがあり、それが神経や血管の圧迫を引き起こす可能性があります。
更に頻繁に腕を上げる作業をする人もリスクが高いです。
症状
圧迫される神経や血管によって様々な症状を引き起こします。
□手が冷たく感じる
□根の浮腫み
□肩や腕、手に痛みやシビレ
□腕や手に力が入らない
□握力低下、指が動かしにくい
斜角筋症候群
斜角筋の肥大で神経血管を圧迫➡斜角筋隙を挟めてしまいシビレを生じる
〇原因〇
⓵パソコン・スマホなどを見るときの姿勢
⇒首を曲げている時間が長いので斜角筋を酷使してしまう
②重い荷物の上げ下げ、子供の抱っこ
⇒腕をよく使ってしまう
③なで肩の人
⇒肩がカバンの重さ等で下に下がっている状態は斜角筋に牽引力がかかっている状態に
なってしまう
〇テスト法〇
・アドソンテスト
➡両手を膝に置き、後屈・患側へ回旋し深呼吸をして息を止めさせて、頭骨動脈の拍動焼失を確認し、消失したら陽性。
・モーリーテスト
➡患側の鎖骨上窩で腕神経叢を圧迫し、上肢・胸あたりにシビレや痛みが出たら陽性
肋鎖症候群
肋骨と鎖骨の間で神経・血管が挟まり痛みが出る。
〇原因〇
①なで肩
②リュックなどの重い荷物を背負う
➡肩が下がって鎖骨と第一肋骨の感激が狭くなり、神経が圧迫を受けて起こる(リュックサック麻痺)
〇テスト法〇
エデンテスト
➡座った状態で、胸を張らせ両肩を後下方へ。(肋骨と鎖骨の間が狭くなる姿勢)
頭骨動脈の脈が弱くなる・シビレ痛みが出たら陽性。
小胸筋症候群
小胸筋の過緊張から起こる。
〇原因〇
①なで肩情勢
②筋トレ(特に胸トレ)をする方
〇症状〇
肩こりからくるだるさ・冷え・指のシビレが悪化していき、指先や手の感覚異常・力が入りにくくなる。
➡特に、手をあげたり、重いものをかけたりすると悪化するがお風呂で湯船に浸かると楽になる場合もある。
〇テスト法〇
ライトテスト
➡座った状態で、肩関節を90度外転・外旋し、肘関節を90度屈曲位(小胸筋が緊張する姿勢)で行い、頭骨動脈の脈が弱くなる・シビレや痛みが発生すると陽性。
ルーステスト
➡両腕を上げて、握ったり開いたりを繰り返して3分以内に症状が出てきたら陽性。
胸郭出口症候群には、種類があり検査法・治療内容が少しずつ変わってきます。
お身体の不調がある方は早めのチェックが必要です。