腰部疾患シリーズ④~腰椎すべり症編~

2024年05月30日

こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です。

前回の坐骨神経シリーズは読んでいただけましたでしょうか?
まだの方は、まずはこちらからお読みください!

今回は【腰椎すべり症】についてお伝えしていきます。

すべり症とは

背骨を構成する椎骨は、通常簡単にずれることはありませんが、椎間関節や、椎間板が変性することなどによってずれが生じた状態を、【腰椎すべり症】といいます。
これは、腰の悩み・下肢のシビレの原因となります。

すべり症には、【分離すべり症】と【変性すべり症】の2種類があります。

分離すべり症とは

まず、【分離症】が先に生じます。
分離症は、腰を後ろに反らす動作や、回線運動(左右に体を捻る)が繰り返し行われることで、腰部に過剰な負荷がかかることにより、椎弓狭部(関節突起)に生じた疲労骨折が治らないまま分離した状態となっていることを言います。
分離症の原因である疲労骨折は、骨の成長過程である10代の成長期に激しい運動をしている子供や、スポーツ選手に多く見られ、初期の際に適切な治療がされないと分離症に移行してしまいます。
そして、分離部が剝離して椎体のズレを生じた状態が分離すべり症です。

 

変性すべり症とは

明らかな原因は不明ですが、多くは疲労骨折がない状態でも、加齢に伴って【椎間板】が変性して不安定となり、椎体のズレが出現します。
このように、加齢や長期間にわたる負荷などによって徐々に腰椎が変性を起こし、その結果発症したすべり症を【腰椎変性すべり症】と呼びます。
分離すべり症に比べて、中高年に多く発症し、脊柱管狭窄症を伴うことが多い特徴があります。

症状

【分離すべり症】では、腰痛が生じやすく、腰を後ろに反らす動作などの分離部分に負荷がかかる動作で痛みが増強します。
分離部などで神経根への圧迫が生じてくると、下肢の痛みやシビレなどを生じることもあります。

分離症を伴わない【変性すべり症】では、脊柱管狭窄症を伴いやすいため、中を通る神経根や馬尾神経が圧迫され下肢の痛みやしびれ、長い距離を歩くと痛みやシビレが出現し、かかんだり、休憩したりすることで楽になる間欠性跛行・排尿障害などの症状がみられます。

治療

まずは、保存療法がおこなわれます。
腰への負担を減らすためにコルセットの使用や、状態によっては神経ブロック注射などをおこないます。

腰周囲の温熱療法・ストレッチ・身体を支えるためのインナーマッスルトレーニングなどを実施することでお悩み解決を図ります。

しかし、保存療法をおこなっても症状が変わらない場合や、シビレ・下肢のマヒ・排尿障害などの重度の症状により、日常生活に支障をきたしている場合には手術療法を検討します。

予防

すべり症に対する効果的な予防法はありません。
しかし、先程もお伝えしたようにインナーマッスルを鍛えお身体を支える筋肉を作り、
日常的にストレッチをするなど、腰への負担軽減に繋がる一般的な腰痛予防を継続的におこなうことが大切です。
普段の生活での腰の使い方ひとつでも、腰にかかる負担量が変わってきますので意識しながら生活をしていくことも一つの予防方法になります。