肩こりと鍼治療1

2023年12月27日

江戸川区篠崎駅周辺にお住いの方々こんにちは!篠崎北口はりきゅう整骨院です!

肩こりは日本人の3人に2人が悩まされており、平成28年(2018年)に厚生労働省が発表した「国民生活基礎調査」のなかで、女性が最も感じている自覚症状が「肩こり」で、男性が「腰痛」となっています。
そして、男性の2位は「肩こり」で女性が「腰痛」となっています。
2010年にも同じ調査が行われたのですがその時の「肩こり」と「腰痛」の順位は男女とも変動がありませんでした。 ※その割合は30代から50代が最も多いというデータもあります。

肩こりの種類

⒈ 猫背・円背型

⒉ 内巻き肩・前肩型

⒊ 顔出し型

⒋ 首無し型
の4つに分けられる。
その中でも今回は⒈と⒉についてお話します。

肩こり施術の考え方

※ここでの考え方はあくまで鍼治療を行う上での考え方であり全部が同じと言う訳ではありません。

肩こりには症状が出ている部分とその原因になっている部分の二つがあります。
簡単に言うと全体的な硬さ(コリのある部分)とポイント的な硬さ(原因の部分)の二つにいなります。
症状が首や肩周りにコリがある場合、首肩周りには筋肉の緊張や筋力、機能の低下が起こる。
逆に前側には筋肉の短縮(常に力が入っている状態)が起こっております。

この場合の治療の順番は①骨格を正しい位置に戻す。②筋肉の短縮、硬結が起きている筋肉に対しての鍼治療。③筋力、機能の低下を起こしている筋肉に対しての運動
の順番で治療していくと肩コリ改善だけでなく根本の治療もできます。

肩コリの治療

猫背・円背型

症状:肩・背中の張り感、肩コリ、頭痛、呼吸器系の機能低下、胃腸の不具合などがある

原因としては骨盤の前傾、後傾が関係している。
骨盤の前傾があると腰の反りと背中の丸みが強くなり首がストレートになる事でコリを感じる
骨盤の後傾があると腰の反りが減り背中の丸みが強くなり首がストレートになる事でコリを感じる。

肩こりの女性のイラスト
骨盤が前傾している場合、腹圧をかけられるようにするために腹筋と腰の反りが強い部分にEMSでトレーニングをする。
骨盤が後傾している場合、骨盤を起こし背筋を伸ばせるように肩甲骨の間とお尻にEMSを行いトレーニングをする。
※この場合のトレーニングは筋力を上げるためではなく筋肉を使えるようにするために行います。

鍼を打つポイントは、頭痛の時にも打った頭半棘筋、頭板状筋、肩甲挙筋と肩甲骨の間にある菱形筋、そのほかにお辞儀を行った際に胸椎の動きの悪い部分の上下に鍼を行います。

肩内巻き型

症状:四十肩、五十肩、肩コリ、投球障害、胸郭出口症候群など。

原因としては、デスクワークなどで肩甲骨が外に広がってしまい肩関節が内旋(内巻き)になってしまう。
菱形筋・僧帽筋の筋力低下、横向きで寝ることが多くなるとより肩関節が内旋位になりやすい傾向がある。

菱形筋・僧帽筋にEMSを行うことで外に広がってしまった肩甲骨を内側に引き戻す効果があり姿勢の改善にもつながります。

鍼を打つポイントは、肩甲骨の外側にある大円筋(左)、肩甲骨の裏にある肩甲下筋(右)、胸の大胸筋があります。

今回は肩コリの前半と言う事でここまでになりますが残りは後半にお話いたしますのでそちらもご覧いただければ幸いです。