頭痛について④
2023年12月26日
こんにちは!篠崎北口はりきゅう整骨院です!
令和5年も終わりにさしかかってきましたね。
皆様、どんな一年でしたか?
当院は3周年を迎え終え、江戸川区の方々に支えて頂き感謝の一年となりました。
さて、前回の頭痛シリーズは見いて頂けましたでしょうか?
まだの方はこちらから!!
シリーズ化していますので、順番にご覧になりたい方は、こちらから!!
今回は群発性頭痛についてお伝えしていきます。
群発性頭痛とは
20~30代の男性に多く発症する頭痛です。
特徴としては、一定期間中、毎日のように起こる(群発)する激しい頭痛が15分から、
長くて3時間起こります。
痛みは睡眠中、特に明け方に目の奥をえぐる様な激しい痛みで目が醒めることが多くあり、あまりの激しさにじっとしていられず落ち着きのない興奮した状態となります。
痛みのある側の目が赤く充血したり、瞳孔が小さくなる・涙がでる・顔面やおでこ、鼻水・鼻閉の発汗、眼瞼浮腫がでる場合があります。
飲酒や血管拡張物質(ニトログリセリンなど) で容易に誘発されてしまいます。
群発性頭痛セルフチェック
□頭痛は薬を服用しない場合、15分~3時間持続する
□動いていても楽になることはなく、痛みが強すぎてじっとしていられない
□片側の目がえぐられるような激しい痛み
□痛みは必ず、片側だけにおこる
□頭痛は1年のうちに決まった期間だけに起こり、一度頭痛が消えると全く痛みがない
□アルコールを摂取すると頭痛が始まる
□頭痛と同じ側に、涙・鼻水・鼻閉がおこる
□吐き気がある(女性に多く、男性は気にならない方が多い)
□明け方の激痛で覚醒する
3つ以上当てはまる方は、群発性頭痛の可能性が高いです。
群発性頭痛の治療方法について
群発性頭痛の治療方は、大きく分けて『発作時の治療』と『発作予防のための治療』の
2つに分けられます。
~発作時の治療~
群発性頭痛は、短時間持続する激痛が特徴であるためトリプタン製剤の皮下注射や高濃度の酸素投与が強くすすめられます。発作時にはこのような即効性が高い治療が有効となります。
トリプタン製剤の皮下注射は、自己注射用の専用キットも販売されているため、発作時は医療機関外でもすぐに対応できることが可能です。
~発作予防~
ベラパミルというカルシウム拮抗薬を用います。
発作頻度が比較的多い時期は、ベラパミル内服で発作予防をしながら、頭痛発作が起きた時はすぐに発作を焼失させる急性治療を行います。
ベラパミルは、予防効果が出るまで数日~1週間程度かかるといわれております。
効果が出るまでの期間は、ベラパミルと併用してステロイド薬の投与が行われていることもあります。
発作予防の薬は、群発性頭痛が起こる頻度や機関などに応じて個々で異なりますので、
適切な診察を受ける必要があります。
最後に
頭痛にも様々な原因があり、いつも起こっている頭痛だからとなどと安易に考えるのは危険だということをもう一度お伝えします。
いつもと様子が異なる頭痛、頻度や程度が増していく頭痛、発熱や手足の痺れを伴う場合は群発性頭痛ではない他の病気が隠れている可能性もありますので、医療機関の受診、ドクターへの相談をお勧めします。