頭痛について②
2023年11月2日
こんにちは!
篠崎北口はりきゅう整骨院です!!
前回は頭痛について大まかにお伝えしました。
まだ、読まれていない方はこちらから!!
今回は片頭痛についてお伝えしていきます。
1.片頭痛とは
片頭痛は、発作的におこり、4~70時間程持続する、片側性のズキズキ脈打つような拍動性の痛みが特徴とされます。
片側が痛むということから、片頭痛と呼ばれていますが、実際には、約6割が片側性で約4割は両側性です。
また、拍動性は6割で、片頭痛患者の80%は緊張性の頭痛を持っているといわれています。
頭痛の発作中感覚過敏となって、普段は気にならないような、光・音・臭いが不快に感じることがあり、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
ですが、頭痛のないときには特に痛みを感じないのも片頭痛の特徴です。
2.前兆と予兆
片頭痛は頭痛の前に起こる、【前兆】の有り無しにより2つのタイプに分類されます。
前兆はキラキラした光、ギザギザの光が視界に現れ見えにくくなる閃輝暗点という視覚性の症状が最も多く、他にもチクチク感、感覚が鈍くなる感覚症状・言葉が出にくくなる言語症状などがあります。
特殊な前兆として、半身の脱力感や、回転性のめまいを認める事もあります。
通常は、50分~60分の前兆が続いた後に頭痛が始まります。
頭痛が始まる前に、何となく頭痛が起こりそうな予感や、気分の変調・眠気集中力の低下・頸部のコリ・疲労感といった症状を経験する場合があります。
これは前兆とは区別して【予兆】といいます。
有病率
片頭痛は緊張型頭痛とともに、最もありふれた頭痛の一つです。
日本では、年間発症率約8%とされており、20歳~50歳の働き盛りの人に多く、男性よりも女性の方が約4倍多いとされています。
年代別では、30歳代女性では20%・40歳代女性でも約20%と高い有病率を示しています。
未成年における有病率は高校生9.8%・中学生約5%・小学生3.5%という報告もあります。
3.片頭痛のメカニズム
片頭痛の病態、メカニズムはまだよくわかっていません。
血管・神経・三叉神経血管説などがありますが、現在では三叉神経血管説が有力視されているといわれています。
三叉神経は脳神経の一つで、頭部の知覚の大部分を担っており、三叉神経の一部が、何らかの刺激によって活性化されると、三叉神経から化学物質が放出されます。
この物質が血管や周囲の組織に炎症を引き起こし、その炎症が更に三叉神経を興奮させるという悪循環に陥ってしまいます。
そして炎症が拡大し、神経の興奮が痛みを感じる大脳皮質感覚野にまで伝わり、片頭痛の痛みとして自覚さていきます。
片頭痛のセルフチェック
・普段気にならない程度の光や音、臭いに敏感になる
・雨や台風を予測できる
・頭を下にしていると頭が痛くなる、日常動作でも頭痛が悪化する
・吐き気や嘔吐を伴いやすい
・お腹すくと痛くなる など
〈薬の種類と飲み方〉
〇痛みの軽い場合
非ステロイド性消炎鎮痛剤を飲むことで痛みを抑えることが出来ます。
ナプロキセン・インドメタシン・アスピリン・イブプロフェンなど。
〇鎮痛薬が効かない場合
エルゴタミン製剤で血管の拡張を抑え頭痛の発作を予防できます。
(頭痛が起こりそうなとき、起きた時すぐに飲まないと十分には効果がない)
日常生活の注意点
1,ストレスをためすぎない
2,寝不足・寝過ぎ
3,騒音・まぶしい光
4,食事 ビタミンB群、マグネシウムを多めにとる。
など、誘因になる事も、意識的に変えられるところもあるので、まずは一つ小さなことから変えていきましょう。
次回は緊張性頭痛についてお伝えていきます。